これまでのあらすじ
ただの除湿機じゃねーかhttps://t.co/rzjwD7C32c
— Tマート店長 (@s29kt_Tsukkun) 2023年6月14日
なんかFF外からのいいねも頂戴してるので弁解
— Tマート店長 (@s29kt_Tsukkun) 2023年6月14日
本文の「ただの除湿機じゃねーか」は否定的な文面と受け取れてしまいますが、私の除湿機の知識として「出てきた水は混じりっけ多くて捨てなきゃならない」がありました。フィルター等でどうこうなるものかと疑ってかかってツイートしましたが、
そういや川の水でも飲めるサバイバル用フィルターストローがあったと気づきまして、取材を受けていたMIZUHA様、AQUAM様のサイトを参照したところ双方とも、水質基準の全51項目をクリアしているとの文面がございました。https://t.co/gJGPsnqZ05https://t.co/CZKOc0bbxC
— Tマート店長 (@s29kt_Tsukkun) 2023年6月14日
昨今SNSやメディアにて、「エセ科学」と総称されるモノや、「SDGsといっておけばいいだろう」という風潮があり、今回のソレも同様なものと思っておりました。
— Tマート店長 (@s29kt_Tsukkun) 2023年6月14日
双方の技術者に対して失礼な文面を発信してしまったことをお詫びいたします。
そうだね。ただの除湿機+浄水器でしかないけど、発明だ新技術だと謳っちゃいないし、普通に有用そうな商品よね。
— 近田(うし) (@chikada06) 2023年6月15日
乾燥地帯の空気中からどれだけ水が得られるのもなのかはよくわからないけども。
— 近田(うし) (@chikada06) 2023年6月15日
「MIZUHA社では、エジプト国内の複数の場所で空水機の実証実験を実施。いずれの場所でも水の製造が確認され、飲み水に適する水質検査も通過した」https://t.co/GmxYpSfwuM
— 近田(うし) (@chikada06) 2023年6月15日
飲み水ができることは確かだけど、量についてはどうなんだろう。
ということで、乾燥地帯の空気から水を集めることはできるんだろうか、とインターネットを眺めていたわけなんです。
アリゾナで開発したシステムが、本当に使えるのか砂漠で試してみよう、みたいな記事がwiredにあった。
「ゴツゴツしたスーパースティション山脈を超え、ソノラ砂漠との境にあるモガヨン・リムの断層崖をどんどん登って行った」というのが、どんなところか全然イメージできないので、いろいろとググってみる。
一年のほとんどが太陽いっぱいの青空で非常に乾燥(湿度3%-10%)しているソノラ砂漠も、7月8月の2ヶ月間は恵みの雨が降るモンスーン季となる。 この期間は2日ないし3日に一度の割合でスコールのような激しい雷雨がある
10%を切るのはなかなか本格的な乾燥地帯だな。でも夏には雨季があるのか。wiredが行ったのは何月ごろなんだろう。直接の記載は無いけど、4月の記事か。じゃあその頃の気候はどんなだろう。と思ってまた探すわけだ。
ソノラでは、夏は暑く、乾燥状態、ほぼ晴れ、冬は寒く、湿度が高く、一部曇りです
より降水が多い季節は、10月31日から 4月18日まで 5.6 か月続き、特定の日が降水日になる確率は 16% 以上多くなります。 ソノラ における最も降雨日の多い月は 2月であり、平均すると 1 ミリメートル以上の降雨量のある降雨日が 8.4 日あります。
より乾燥する季節は、4月18日から 10月31日まで 6.4 か月続きます。 ソノラ における最も降雨日の少ない月は 8月であり、平均すると 1 ミリメートル以上の降雨量のある降雨日は 0.2 日しかありません
違うじゃん。
さっきのサイトは7~8月に雨で他は乾燥してるって言ってたけど、こっちでは雨は2月で夏には雨なんて降んないってなってるじゃん。
もしかして、同じ名前だけどまったく別の地域についての記述と間違えたかなと思って見返してみたけど、前者には「米国アリゾナのソノラ砂漠」と明記されているし、後者でも「カリフォルニア州、アメリカ合衆国」ときちんと書かれている。ソノラ砂漠はアリゾナ州からカリフォルニア州、メキシコにまで広がった砂漠地帯なので、まったく別の地域についての記述がされているわけではないのだ。けれど、このときに気づくことはできたはずだった。
結論から言ってしまえば、ソノラ砂漠は広いのだ。31万km²に及び、日本の国土面積と大差ないほどだ。つまりは、同じソノラ砂漠といっても、地域によって違いがあるということなんだろう。
ソノラ砂漠は北米四大砂漠のひとつであり、広さは311,000平方キロに達する。合衆国のカリフォルニア州、アリゾナ州と、メキシコのソノラ州、バハカリフォルニア州の一部をカバーする
http://www5.plala.or.jp/desert-fun/explanation/SonoranDesert/sonoran.html
年間降水量は地域差があるがアリゾナ州西部の乾燥地帯では年間数センチ程度である。多くの動物と植物が生息し、その代表格はサボテンの弁慶柱(Saguaro)である。弁慶柱の大きさは降水量により地域差があることが知られている。降水量の多い東側や気温が高い南部では、乾燥した西側や涼しい北部あるいは高地に比較して2倍程度の成長の差をもたらすとの報告がある
http://www5.plala.or.jp/desert-fun/explanation/SonoranDesert/sonoran.html
雨期が夏と冬の2回ある。夏雨は南東部で多く、冬雨は北西部で多い。降水量がもっとも少ない所はソルトン湖付近で年約60ミリメートルであるが、東部のトゥーソン付近では約250ミリメートルになる
なるほど、コトバンクにある「冬雨は北西部で多い」という記述は、weathersparkにあったカリフォルニア州のソノラにおける「最も降雨の多い月は2月」ともちゃんと一致するのだ。