水出しコーヒー始めました

これまでのあらすじ。

 

 

ということで、業務スーパーでアイスコーヒー用の豆と、100均で100×100×150くらいのボトル、排水溝用フィルターの目が細かいやつを買ってきた。背の低いボトルを買ったのは、冷蔵庫のドアポケットには新たにボトルを入れる場所がないので、そうでない普通のスペースに入れられるサイズが欲しかったから。普通のタッパーでも良かったけど、あまり平たいものよりも、ボトルタイプのほうが中身をこぼしにくいと思ったから。「液漏れのおそれがあるので横置きしないでください」とは書いてあったけども、横向きできたほうが便利なので試してみたけど、やっぱり漏れてだめだった。排水溝フィルターは、豆を濾すのに使えるんじゃないかと思ったけど、残念なことにこちらもだめだった。ティーパックのように使えたら便利じゃないかと思ったけれど、2重にしてもやっぱり越えてくるので諦めた。ボトルの中に直接に粉と水とを入れて、冷蔵庫で一晩放置する。豆を濾すのには普通のペーパーフィルターを使う。豆の量が多すぎるので、途中でペーパーを替えなければならない。ままならない。

できたコーヒーを飲んでみる。苦い。たぶん濃すぎた。どうやらこれはもっと薄めて飲むべきものらしい。だけどこれだけ濃くても、ぜんぜんエグみがなくて、スッキリしている。なるほど、これが水出しコーヒーというものか。たっぷりミルクを入れても、ぜんぜんコーヒーの香りが死なない。強い。強いコーヒーは嫌いじゃない。ちょっと違和感はあるものの、ごくごくと飲み進んでしまう。そうして気付く。飲みすぎじゃね? 胃の様子がおかしい。どうやらカフェインを取りすぎた模様。しかしコップにはすでにコーヒーが注がれている。仕方がないのでさらにミルクで薄める。そして、また気付く。これくらいミルク入れたほうが美味しいじゃん。コーヒーよりもミルクが多いくらいのほうが美味しい。逆に言えば、今までは濃すぎるコーヒーを飲んでいたということだ。そりゃあ胃も荒れてくるわけだ。

 

後日、また100均へと行き、コーヒーフィルターにちょうど良さそうなものを探すけれども、なかなかぴったりなものは見つからない。5杯分くらい一度に落とせるペーパーフィルターはあったけれど、対応したドリッパーがないので非現実的。これはもう諦めて専用のボトルを買おう。1000円としないで買えることはもうわかっていた。唯一の問題は、冷蔵庫にしまう場所がないことで、でもそれも、ドアポケットに入っている調味料たちをどこかへ追いやりさえすれば、入れられないということもない。マヨネーズと焼肉のタレを寝かせて置き、ナンプラーはもういつからあるかもわからないし捨てることにした。

値段もサイズもちょうどよかったハリオのボトルは、使ってみるとそこまでめちゃくちゃ便利なものでもない。というのも、ボトルに水を入れるときに、粉とフィルターを経て注ぐことになるのだけれど、これが時間がかかって面倒くさい。もっと粉を泳がせることができれば水の通過も早いんだけど、ストレーナー、と呼ぶらしいんだけど、粉を入れるフィルターに覆われた部分の容積が小さいので、コーヒーを抽出するかのような速度でしか水が入っていかないのだ。何時間単位で抽出するのだから、すべての作法が誤差に過ぎないものになり、少しずつ水を吸わせる必要なんてまったく無いのに。

8時間浸けておけばいいだけなので、仕上がりは前回とかわらない。今度ははじめからたっぷりのミルクで割るので、一口目から美味しいし、胃が荒れることもない。専用ポットは水洗いも簡単で、中までしっかりこすり洗おうと思うと大変そうではあるけど、まあ今のところは水洗いで十分かな。近い将来に黒ずんでくるんだろうけど、だからといって雑菌が云々するというわけでもないだろうし、まあしんどい汚れ方をしてきてから考えたい。それよりも本当は、淹れるときにもっと楽に水を注げて、フィルターごと使い捨てられるといいんだけど、そうすべてがうまくはいかないのだ。