カレーがうまい

近所のカレー屋がうまいって話はどこかで書いたっけ?

書いていたような気がする。でももしかするとそれは前の家の近所のカレー屋の話だったかもしれない。そう、前に住んでいた家の近所のカレー屋もうまかったし、今住んでいる家の近所のカレー屋もうまいんだ。どうやらインド系カレー屋運だけは強いらしい。

近所のカレー屋がうまい。それは既知の事実であった。でも今日食べたマトンカダイは少し違った。めちゃくちゃ美味しかったのだ。

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「カダイ」が何であるかは聞かないでほしい。店のメニューには「インド風スパイシーな羊肉のカレー」と記載されていたが、マトンマサラと、もうひとつ他の何かでも同じ説明が書かれていた。パプレキシちゃんによると、カダイとはインドの鍋の名称に由来し、汁気が少なくスパイスの風味が強いカレーなのだという。*1 へぇ。

そう、スパイシーなんだよね。それがぜんぜん何のスパイスなのかわからないんだけど、でも明確に食べたことある何らかのスパイスの香り。インドっていうよりかは、東南アジア系の何かで食べたような気がする。わりとフルーティーな、酸味と合いそうなやつ。てかスパイスって、単独で味わうことなんてまずないのに、これが何々の香りとかわかるわけなくない?

とまあそんなこんなで、たぶん敢えてムラのある配合で、順々にいろんな香りが押し寄せてくる。つまり、すごく美味しかった。

ジーパンが好きという話

ワイドデニムパンツを買った。ワイドパンツなんて買ったことなかったけど、H&Mでうっかり試着してみたら、案外と良かったのだ。

若い頃はジーパンばかり履いていたけど、最近はめっきり履かなくなっていた。夏は暑いし、冬は寒い。生地は硬くて動きにくい。インディゴブルーは主張が強くて、合わせられる服も限られてくる。だから最近はぜんぜん履いてなかった。黒のストレッチデニムくらいか。

久しぶりに履いてみると、これがなかなか良いのだ。ワイドだから動きやすいし、脚に張り付かないので夏でもそこまで不快じゃない。色は薄いグレーを買ったので、上に着る服も比較的合わせやすい。ワイドなデニムなので、油断しているといくらかカジュアルが過ぎるきらいがなくもないけど、そんなお洒落してどこか行くわけでもないし、まあ良かろう。

やっぱりジーンズいいなあ。という気持ちになって、今度はストレートのジーパンを買ってしまった。という話を書こうと思ったんだけど、そんなにファッションに関心がないので、書き込む語彙が乏しい。ジーンズにも詳しくないし、リーバイスの何マル何を買ったみたいな話ですらない。H&Mユニクロ? 2本合わせても1万円しなくね? その報告いる? 

本当はさ、そんなに詳しくなくても、金を使ったわけでなくても、好きなものを素直に好きだと、その溢れるパッションを綴っていくことが大事だよね、って話であれば良かったんだけど、正直に言うとそこまでの熱意も無いんだよな。ジーンズは好きだし、格好いいと思う。だからって3万円払ってより格好いいシルエットを買おうとも、1万そこそこのリーバイスを買おうとすら思えない。いや、違うんだよ。パンツに1万払うことはやぶさかではないんだ。払えない訳でもない。でもさ、違いがわからないんだ。もちろんさ、店員さんは教えてくれるし、ECサイトにも書いてある。ほどよいテーパードで云々とかヴィンテージライクな加工がなんだかんだとそれ自体は理解できる。でもそれを履いてみてさ、1万円差に相応しい価値を感じられないんだ。そこまで気持ちが上がらない。

違うんだ。ジーパンの話がしたいんじゃないんだ。そこまで気持ちが上がらないって話。それでもいいじゃんって。

インターネットにはオタク気質なのが多いから、みんな極端に好きなものの話をするけどさ、そんなものなくない?ってこと。漫画やアニメにも詳しくないし、ネットウォッチなんて皆無になった。食べることは好きだけど、料理なんていうほどのことはできちゃいないし、美味しいお店なんてほとんど知らない。でもさ、だからって語るべきじゃないとはぜんぜん思えなくて、むしろささやかなムービングをもっと書き残すべきだと思っている。書くべき言葉がわからなくても、だからこそ書くべきだと思ってる。なんか白身魚が揚げてあって、複雑な味のソースがかかっていて、食べたことない味だけどすごく美味しかったって書くべきだと思っている。詳しい人の話も大切だけど、そればかりじゃなくて、投資してない、にわかの、言葉足らずの言葉が必要だと思っている。

所謂年間300食ラーメン食べてる評論家と好みが合うわけない問題。と書くと、書き残すことが有益だから書き残すべきだと言ってるみたいだけど、必ずしもそうじゃなくて、無益であっても書くべきだと思っていて、それは何でなんだろう。ううむ。

解脱したい 2024冬

最近は情緒が不安定なので、緑黄色社会なんか聞いては泣いている。

 


情緒がまともなときには、デパートで通路をふさいで立ち止まる客に対して邪魔だな退けよとイライラしていたけども、最近は情緒が狂ってるので、デパートの狭い通路で道を譲ってくれたお婆ちゃんに対して、何笑顔で譲ってんだよ男性中心主義に飼い慣らされすぎだろ自我を持てとイライラして、流石にその理屈はおかしいだろと3秒後に我に返るなど。

 

 

私は何もしたくなくて、ただダラダラしていたいだけなのに、哀しいことにダラダラしているだけではダラダラし続けることはできなくて、衣食住を確保しなければならないし、つまりは働かなくてはならない。

ぜんぜんAIは仕事を奪ってくれない。むしろあいつらのせいで余計な仕事が増えているまである。ある程度年数を重ねると仕事も楽になるみたいな話を聞いていたけども、仕事は増え続ける一方で、いつになったら楽になるんだ。

これは完全に資本主義の欠陥なんだけど、資本主義は経済が拡大し続ける、生産高が向上し続けることを前提として成り立っているシステムで、だから我々は立ち止まることもできず常に成長し続けていかなければならないんだ。というところまでならぎりぎり許せる。ダラダラしていたいけど、働きたくなんかないけど、でも僕らは生きものだから、いろんな経験を積んで前に進んでいくのが美しいんだよねって理解はできる。

でもさ、労働者人口が減り続ける中でそんなことは不可能だ。拡大し続けることが前提のシステムの中で、社会全体が縮小している。個人の限界を越えているのだ。だから私たちは乗り越えていかなければならない。個の限界を越え、彼我の区別を超越し、宇宙と一体になることが必要なのだ。

 

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T Tooyful チベット仏教の祈りの輪 ソーラー マニ車 風水仏教マニ車ダッシュボード 太陽光 チベット 仏教 転経器 法具 仏具 テーブルホーム装飾品 車のインテリア デスク 聖書の飾り 自動車 *1

人間とはか弱き生きものであるが、煩悩から逃れることは容易ではないが、真言の力を借りることで、功徳を得ることができる。梵我一如なれば、マニ車を太陽光が回そうが、それは私が回したに等しいのである。

*1:こんなにも煩悩に溢れた商品ページタイトルが許されていいのだろうか

おっさんが立っていた話

コンビニでトイレのドアを開けたら、おっさんが立っていた。鍵くらい閉めろよと思いながらも、すみません、と一言詫びてドアを閉めようとすると、おっさんに呼び止められる。これ、どうやって流したらいいんですかね、と。

水洗トイレの洗浄というのは昔からレバーを捻ればそれで済むはずのものだ。あるいは、昔はそれで済むものだった。しかし時は令和、水洗トイレにも自動化の流れが来た。もはや物理レバーなど無い。壁を見れば、「立ち上がると自動で流れます」の文字。もはや人類がわざわざトイレのレバーを捻る必要なんてない。

だがしかし、だ。おっさんは便座に腰掛けて用を足したりしない。座ることがなければ、立ち上がることもないのだ。自動で流れるはずのトイレは流れないまま。いったいどうしたことか。鍵をかけるまでもなく秒で出るはずだったトイレを、おっさんはいつまでも出られないままでいたのだ。

温水洗浄便座の操作パネルをのぞき込む。「おしり」「ビデ」「とめる」と書かれた3つのボタンが堂々と鎮座している。その下には小さく、水量やら温度やらを調整できるボタンが並ぶが、流すボタンは見えない。おそらくは、流す機能を持たない機器のデザインを流用したものなのだろう。あるいは、デザインを共通化したほうが使い勝手が良かろうという思想があるのかもわからない。

視線を少し上に向ける。すると壁にはテプラが貼られ、「流すボタンはこちら」との記載。操作パネル上側面に流すボタンはあったのだ。「ここですね」と、さも最初から知っていたかのように私はボタンを押す。そうしてトイレは流れ、おっさんは何度も礼を繰り返し、スキップでトイレを出て行く。コンビニ店内には割れんばかりの拍手。鳴り止まない歓声の中、私は冷静を装いながら用を足したのだった。という話をThreadsに書いたら、「閲覧10万件以上を獲得しました」とか通知が来てビビる。

さらに驚くべくは、17万超の表示がありながら、再投稿は1、いいねは11に過ぎない。つまりは、アルゴリズムが勝手に他人のタイムラインに流し込んで、しかしそれを見て心動かす人はほとんどいなかったのだ。

 

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Twitterの横暴が酷いと皆が口をそろえて言うが、その悪いところだけをさらに煮詰めたのがThreadsであると言っても過言ではあるまい。*1 他方で、MastodonやMisskeyは過疎である。人が少ないからトラブルも少ないが、そこで快適な交流が、有意義な情報が、誰もに開かれているかというと、頷きかねる。Blueskyは比較的良好であると言われる。しかしそれは、Mastodonよりは活気があり、まだTwitterほどにはevilではないというだけに過ぎない。

そこでmixi2である。このごくTwitterライクなサービスが、案外と良くできていると言わざるを得ない。

mixi.social

 

mixi2は、Twitterライクな短文投稿型ソーシャルサービスであり、タイムラインにはフォローした人の投稿が時系列に並べられ、知らん人のバズりそうな投稿が勝手に埋め込まれたりはしない。そして、さらに大きな特徴は、リアクション機能であり、またはコミュニティの機能だ。

リアクションとは言わばスタンプであり、一般的な絵文字の他に、4文字程度の感情表現をデザインしたものが豊富にあり、投稿への反応のほとんどはそれだけで完結させることができる。もともとが短文投稿を基本としているので、そんな長ったらしいリアクションなど誰も最初から求めちゃいないんだ。でも、求めちゃいなくても糞リプのやってくるのが現代のインターネットであり、そこで糞リプのモチベーションを削ぎ落とす施策がこの豊富なリアクション機能なんだろう。

一度はTwitterを離れたけど、自分の好きなものの情報がTwitterからしか入ってこないからとTwitterに戻っていく人も少なくないと聞く。それを繋ぎとめるものがコミュニティ機能なのかもしれない。好きなコミュニティに参加すれば、それに関する情報はどんどんと流れてくるし、あるいは自分でコミュニティを立ち上げることも容易だ。今はまだ人が少なく、ニッチなコミュニティもなかなかないだろうが、ある程度育ってくれば化ける機能になるだろう。おそらくは万人に向けた広告よりも、高い単価で広告を売ることができそう。そも広告を入れる気があるのか、どういうビジネスモデルなのかもよくわからないところではあるけれども。

こうして特徴を挙げてみると、mixi2は表面的にはTwitterのようだけど、その実はDiscordに近いのかもしれないなと思ったりもする。Discordも、随分とコストのかかりそうなサービス運営をしているけども、どういったビジネスモデルなんだろう。ニトロ云々がそんなに売れているとも思えない。

*1:いや、さすがに過言だろ。

ポッドキャストについて書くということ

寒い。ついこの前まで半袖で汗かいてたのに、こんなに寒いなんておかしくない? 冬かよ。カレンダーを覗くと、まさかとは思ったがもう12月だった。冬じゃん。

11月、1回しか更新してないな。仕事が忙しくなるとブログなんて書いてらんないし、はてブTwitterも見なくなったので書きたい事象も自然発生してこない。*1 てか「書いてらんない」って文字で書くと違和感がすごいな。自信がなくなって「らんない」って2回声に出してしまった。「書いてられない」の音便だから間違ってはいないはず。

 

 

はてブTwitterを見なくなった分、というわけでもないけどポッドキャストを聞いている。聞いているのは2年前とそう大きくは変わっていないが、新しく聞くようになったものもいくつかある。日本のポッドキャスト最古参の一角である月曜トッキンマッシュ、第2回ポッドキャストアワード大賞の味な副音声TBSラジオでの隔月放送番組である文化系トークラジオLIFE、コテンラジオの樋口氏の新型オトナウイルス、ごりゅごcastのごりゅご氏のブックカタリストくらいか。

いや、わかるよ。新型オトナウイルスを「コテンラジオの樋口氏の」と言うな、ブックカタリストは「ごりゅごcastのごりゅご氏の」じゃねえ、って言うんだろ。わかっているって。でも、それ以外に言いようがなくない? 少なくとも私の中では、樋口氏が出ているから、ごりゅご氏が喋っているから聞き始めたポッドキャストだ。

いいんだよ。新型オトナウイルスはまだいいんだよ。コバ氏が樋口氏の大学の後輩で、子供向けPC教室を運営していることは知っているから、そう書くこともできる。でも、知らねえんだよ。ブックカタリストの倉下氏が誰なんだか知らねえんだよ。本について喋るポッドキャストだから、彼が何をしているどんな人であるのかぜんぜん喋らねえし、言ってしまえばこっちも大して興味ねえんだ。彼が読んだ本についてうまくまとめて面白く紹介してくれていることこそが重要で、だから聞き続けているんだよ。だったら最初から名前なんて出さずに「本を紹介するポッドキャスト」って書けや。

 

あと、ポッドキャストについて書くとき、リンク先をどうすべきかという問題。

大きなところだったらちゃんとページを作っているところが多いので、そのリンクを貼ればいいかもしれない。でも、文化系トークラジオLIFEの場合は、ラジオ番組のページはあってもそれはポットキャストのページではない。ポッドキャストでは本放送以外のコンテンツも配信されているが、そのことがちょっとわかりにくい。あるいは新型オトナウイルスは所謂番組ページが製作されていない。タイトルでググるSpotifyがトップ表示されるのでSpotifyのリンクを貼ったけど、これが本当にオリジナルなのかどうかはわからない。それに私はSpotifyでなんて聞いていないんだ。

リンクを開いたらその場でコンテンツを聞けて、購読できるページにリンクさせたほうがいいんじゃないかという考えもある。だとしても、そのプラットフォームはどこであるべきなのか。私が普段使っているPocketCastsが相応しいような気はあまりしない。

前回はもう考えるのも面倒くさかったからリンクを貼らなかった。箇条書き形式だったからそれでも良かっただろう。でも今回は、ポッドキャストの羅列がしたいわけではないんだ。本文中に書くなら、リンクがあったほうがわかりやすいだろう。*2 でもリンクを貼るとなると、リンク先をどうすべきか問題が生じてしまう。

*1:[あとで書く]タグをつけたまま放置しているものは少なくない。

*2:引用符を使え。

関東で駅近の日帰り温泉

iPhoneが届かない話だけ書いて、届いたiPhoneのことを何も書いてなかったのでちょっとだけ書いてみる。

とはいえ、それほど感動的な何かは無い。1番大きな変化は電池容量だ。往復4時間ナビを表示させ続けても半分も減らないのすごくない?

メモリも強くなっていて、ブルーアーカイブが落ちることも滅多になくなった。まったくなくなった訳ではない。これはブルアカが糞過ぎる。

カメラは、性能が良くなった、と言うのかこれは。ソフトウェアがより強くなった。無駄に明るくて、手ブレなんてぜったいしない、こんな色が出ているはずのない色が撮れる。AIイラストが云々言われがちたけど、iPhoneの写真だって大概なもんだぜ。

こう書くと本当に新型iPhoneに15万の価値なんてあるの?と思ってしまいがちだけど、まあたしかに15万の出費は痛いけど、だからといって悪い買い物だったという感はない。だって15万でもっと良い何かなんて買えなくない? 春に買った電動アシスト自転車が同じくらいの値段だったけど、どちらにより高い価値があるか言えば圧倒的にiPhoneよね。あるいは、中国ブランドの安いスマートフォンなら1/3の価格で買えるとして、毎日使うものに毎日ストレスを感じ続けるくらいなら、iPhoneに出費したほうがコスト感は低くなるように思う。

 

 

ところで今日は久しぶりの休みなので、温泉に来ている。近所のスーパー銭湯にも飽きてきたので、関東の駅近の日帰り温泉をググってみて、そうして埼玉は久喜市百観音温泉まで来てみた。

東鷲宮駅を降りて、これといった何もない住宅地を3分ほど歩くと百観音温泉はある。 映える外観でもないし写真はない。銭湯に毛が生えたような外観。銭湯に毛が生えたようなエントランス。そして街の銭湯そのものの脱衣所。

大浴場に入って驚くのは、その狭さ。いや、街の銭湯だと思えばそう特別に狭いというわけでもないんだけど、シャワーと湯船が近いのが嫌だった。近いなら近いで、せめてついたてのようなものがほしい。シャワーの水が湯船に入るじゃん。街の銭湯そのものなので、治安も決して良くはない。床は石鹸の泡が流されないまま残っているし、水を止められないまま流れ続けているシャワーもある。どこからかおっさんの歌声が聞こえ続けるし、常に咳をし続けているおじいちゃんもいる。正直しんどい。

そうした印象が覆ったのは露天に出てからだった。ガラス戸を開けて外に出ると露天風呂がある。湯船があって、その陰には奥につながる通路がある。通路を進んでみると、もうひとつ湯船があった。明らかに広くてきれいなのに、なぜか人は少ない。奥まり過ぎていてそこまで来るモチベーションにならないのかもしれないし、存在が気づかれていないのかもしれない。しかしこの奥まった露天風呂は、さっきまでの薄汚い街の銭湯とは明らかに造りが違う。おそらくはこのエリアだけ数年前にリフォーム、あるいは増築したばかりなんじゃないか。センスがいい。岩風呂の奥に緑が配置されているんだけど、手前の岩を高く設置することで、緑が生えているだろう地面は隠されていて、おそらくは見た目には良くないがメンテナンスしやすい何かが配されているんだろう。湯船の中にも岩が配置されていて、壁際を増やすことでデッドスペースを減らしているんだろう。さっきから何の根拠もないままに適当なことを書き続けているな。とにかく、露天風呂はセンスが良い。これでおっさんの歌声さえ聞こえなければ。

 

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画像は施設の食堂のなんとか弁当。1100円くらいだったような。どうということもない白飯に、どうということもない味噌汁。マグロの刺し身なんて味の違いが顕著に出るものを使わなければいいのに、こういう盛り合わせだとだいたいマグロが出されがちなのは本当に不思議。それでも天ぷらは、ただ揚げ立てだというだけで十分に美味しいので、世の大衆食堂はもっと積極的に天ぷらを扱うべきだと思うんだけど、あまりそうもならないんだよなあ。つまり天ぷらは美味しかったということ。

 

施設2階には休憩室がある。というので来てはみたけど、小さいリクライニングチェアが窮屈に並べられていて、あまりゆっくりしたいと思える作りではない。それとは別に座敷がいくつかあり、いくらかかるのかはわからないけど、きっと団体で予約すれば使えるんだろう。どういうニーズなのかはよくわからないけど、面白いサービスだなと思った。

 

リンゴの丸ごとアップルパイ

イライラしていた。

 

iPhoneの購入手続きを取っていて、在庫はあると表示されるが、当初の受取予定日を過ぎても、一向に発送される様子がない。

なんでそんなことになっているのか電話で問い合わせる。すると後ほど担当から折り返すと言う。しかし折り返しは来ない。来ないじゃないか、と再度電話を入れる。一時間の幅を持った上で必ず折り返させると約束を得る。それでも来ない。だからもう一度掛ける。本日の受付は終了しました、と。糞が。

 

 

日が明けて、ようやくつながった。

まず発送がなされないのは、内容の確認をなぜか口頭でする必要があり、それができていなかったからだという。

だが待ってほしい。たしかにApple社から電話があり、それには出られなかったが、折り返したのだ。そして機械音声に注文内容と住所等の確認をされ、確認内容は以上であるとのアナウンスを受けたのだ。それ以上のアクションが必要だと察することは不可能だろう。必要があるなら、機械音声がその旨を伝えるべきだし、あるいは送られてきていたメールに必要な確認内容を明記しておくべきだっただろう。

 

また、前日に折り返し電話ができなかった理由は、折り返し電話が必要だというメッセージをまだ確認できていないからだという。フリーダイヤルを掛けてつながるコールセンターと、実際に対応するセンターは異なる。前者のコルセンから、後者のコルセンへは対応を依頼するメッセージが送られる。しかし後者のコルセンには対応すべきメッセージが果てしなく積み重なっており、昨夜対応仕切れなかったどころか、一夜明けて営業再開から1時間近く経ってなお、依頼メッセに手をつけられていないという。いろいろと狂ってる。

 

 

 

 

イライラが収まらないので、すべきことを放り出して、"墓参り"という名の日帰り旅行に出た。実際の振る舞いはただの逃避行動なのに、それを"墓参り"と呼ぶことでさも善行をおこなっているかのような錯覚を得られる。

大宮駅まで鈍行に乗り、大宮から新幹線に乗り込む。そのためには特急券を購入する必要があり、Suicaアプリでできやしないかと思ったけどもそれは適わず、外部サイトにジャンプするという。となると決済情報を入力する必要があるということで、それは面倒くさいなと思い、駅の券売機で買うことにした。

しかし、大宮駅構内、新幹線乗り場前の券売機で購入することはできなかった。新幹線の特急券は買えた。でも乗車券を買うことができないのだ。まあでも買えないってことはきっと買う必要がないんだろう。改札にSuica通せばそれでいいんだろう。JR東日本管轄しか通らないんだから、それでダメなはずがない。そう信じてみたけど、ダメだった。券売機も改札機もSuicaアプリには対応していないから窓口で購入しろと言われる。そんなことある?

 

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新幹線を軽井沢駅で降りて、しなの鉄道に乗り換えなければならない。しなの鉄道は1時間に1〜2本しか走らないので、数十分の待ち時間が発生する。時間を潰さなければならない。とはいえ軽井沢は駅前に巨大ショッピングモールがあるので、時間を潰すことには困らない。どころか、気づいたときにはもう列車は発車してしまっていた。次の電車は1時間後。さすがにもう1時間は待てないだろ。と駅前を眺めるとレンタルサイクルの文字。自転車に乗れば、1時間後には墓参りを終えていることができる。早速借りることにした。

 

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店は17時に閉まるけど、料金だけ先に払っておいてもらえれば、あとは店前に自転車を戻して、鍵だけポストに入れておけばいい、となんとも緩いことを言ってくれる。タクシーだと片道分にもならない金額で、そんな緩い対応で本当に大丈夫なのか。利益は出ているのか。ちゃんと自転車は返ってきているのか。心配が無いでもないけど、向こうがそれで良いというならありがたい。結果的に17時は過ぎたけど、店はまだ営業している間に返すことができた。

 

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墓参りを終えてからも、せっかくだからモールを回って、肌寒くなってきたので上着を買い、お腹がすいてきたので甘味を食べた。

 

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価格はべらぼうに高く、近所にあってもぜったいに食べることはないが、逃避旅ではある程度の贅沢も必要なのだ。