予想は当たっているかもしれないけれどそれは論理的ではない

サマータイムは教育にこそ大きな影響を及ぼす

なんで「不登校児が今以上に増えるのは間違いない」んだろう。睡眠時間には関係ないだろうし、現状でも4時前には薄明るいんだから暗いうちに家を出なければならない人が多いとも考えにくい。

2018/08/11 13:34

b.hatena.ne.jp

サマータイムは教育にこそ大きな影響を及ぼす

<a href="/hungchang/">id:hungchang</a> さん、不登校生の中に占める「起立性調節障害」の比率は低くなく、症状として「朝起きられない」があるので、まちがいなく不登校増えるでしょう。書き足した: <a href="http://mazmot.hatenablog.com/entry/2018/08/11/153136" target="_blank" rel="noopener nofollow">http://mazmot.hatenablog.com/entry/2018/08/11/153136

2018/08/11 14:33

b.hatena.ne.jp

mazmot.hatenablog.com

 

ううむ、読んだけど、全然因果関係が明確ではないですよね。少なくとも記述されている範囲では。
いや、わかるんですよ、なんとなくは。間違っていると言いたいわけではない。でもそれは自明なことではないし、因果関係が不明瞭だと言いたい。和食が体にいいみたいな言説はたしかにもっともらしいし、きっとそうなんだろうけど、本当かなあという疑問がどうしても出てくる。それと同じ疑問。たしかに脂質は少ないかもしれないけど、その分糖質が多いし、塩分も過剰になりがち。優れている部分は多いんだろうけど、それが自明みたいに言われても困る。

当該エントリーは、不登校の原因には様々あるが、その一因に起立性調節障害があるということから始まる。その障害名やメカニズムはともかく、そうした人がいることは知っている。知っているというか、姉が起きられない人間だった。朝起きることができず、高校は単位制の学校に転校し、大学も通いとおすことができず中退した。当時から様々な病院を転々とし、やがては障害者手帳を持つに至った。まあそんな話はどうでもいい。

次に記されるのは、中高生にとって朝起きられないことは特別なことではない、という話だ。彼らは歳を重ねるごとに就寝時刻が遅くなりがちだが、起床時刻も必要な睡眠時間もほとんど変わらない。故に多くの高校生が寝不足に陥っているという。
ここまでは論理だって記述されている。


重要なことは、子どもたちが眠くなる時間帯は、部分的には習慣であるかもしれないが、より強く、自然時間に縛られているということだ。人間が猿の時代から受け継いだリズムとして、夜、暗くなってすぐには眠くならない。だから、自然の既日リズムを無視して、1時間とか2時間前倒しすることはできない

問題はここだ。睡眠リズムが習慣よりも自然時間に縛られているというのは、これまでの論を覆す。自然時間がより重要なのであれば、彼らは日の出とともに目を覚まし、日が沈むと(あるいはそれから数時間が経過することで)起きていられなくなってしまうはずではないか。しかし前述の内容ではそうではない。若者の就寝時間が遅くなることが問題とされていた。これではサマータイム不登校増加につながるとする説明となり得ない。

またここからの記述に関しては、前述の起立性調節障害や睡眠パターンの箇所とは違い、論拠となりそうなものは何も記されていない。「きっとそうなるに違いない」というmazmot氏の予想に過ぎないのだろう。推論自体が間違っているとは言わない。サマータイムにより生活リズムが狂うことで、なんとなくそうなるだろうとは私も思う。だけど、それはちっとも明確なことではないんだ。少なくとも当該エントリー内でその因果関係と呼べるものは記されていない。