何故こんなとこに美味しいラーメンが

「かーーっ、社長から聞いてない? 言ったんだけどなあ。ちょっと待ってて」

着くなり、そう言われて待たされる。彼が社長との電話を終えて戻ってくると、古河へ向かってくれとのこと。かーーっ。

 

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「昼、ラーメン食べない? たぶん近いと思うんだよ」

と一緒に古河に飛ばされた先輩に言われてついて行ったのが、本格手打ちラーメン藤屋。古河で近くにあるラーメン屋というにはあまりに近すぎる。古河で"近く"だなんて言うから5kmくらい走るのかと思ったのに、信号ひとつ越えた国道沿いに店はあった。そんなことあるんだ。

ラーメンセット?みたいなやつ。醤油ラーメンと、餃子とライス、を頼んだ。

麺はつるつるの平打ち麺。いくら「手打ち」を謳っているからってさすがに不揃いすぎはしないかと思えてしまうが、美味しいから許せる。単純につるつるの平打ち麺が好きなんだよなあ。

スープはあっさり醤油味。これといって特徴のないスープ。なのにうまい。何がそんなにうまいんだろうと繰り返しスープを飲んでみても、これといった特徴は見つからないので、たぶん鶏ガラと香味野菜くらいしか使ってないんじゃないかと思う。なのにうまい。こんな透きとおったスープで、特別な香り付けがされていることもなく、なのにこんなにうまいなんてことある? 背脂や香辛料で殴りつけてくるようなこともないんだよ? 謎すぎる。

こんなあっさりスープで美味しいので、毎日でも食べられそうに思える。私が近くの工場に勤めていたら毎日通うんだろうなと思う。でも、それにしては混んでない。昼時に行ったので、普通に混雑はしているんだけど、満席にもならない程度であって、外に行列ができるようなことはない。なんで? 郊外の店にしては単価が高いのはあるかもしれないが。とはいえ……。