魚捌くの面倒くさい話

サンマが売ってるじゃん。秋だし。今年のサンマは去年ほど高いわけじゃないけど、身の細ったものが多いみたいな話をどこかで聞いた。だけどスーパーで見かけたサンマは思いの外に肥えていた。買ってみようかと一瞬思ったけど、なんていうか、まあ、安くはなかったわけだ。そりゃあ肥えたサンマはいい値段するよね。サンマなんて安い魚だという先入観があるから、なおのこと手を出しにくい。とか考えながら目線をズラすと隣にはアジが並んでいた。これまたよく肥えている。てかめちゃくちゃ丸々太っている。これが2尾で300円は安いなと思って、アジを買ってきた。

魚を捌くの、本当に面倒くさい。だからめったに買わないんだけど、めったに捌かないから永遠に慣れることなく、いつまでもどこまでも面倒くさい。でも切り身で300円買おうとするとほんとにちょびっとじゃん? 丸ごと買って自分で捌けば、もっとたくさん食べられるじゃん? そう思って買うんだけど、あんだけ大きかった魚も捌くと可食部はこれっぽっちしかない。下手くそが捌くから余計に少ない。じゃあやっぱり切り身で買ったほうがいいんじゃね? あるいは最初から切り身で泳いでいてくれればいいのに。

インターネットの人たちは血合い骨を抜けと言うけど、そんな面倒くさいことやってられるわけなくない? 皮を剥いたら適当に刻んで、醤油とわさびドレッシングを和えて冷凍庫にぶっこむ。半額になってたカット野菜にマヨネーズをかけた上に、冷凍庫で冷えたような冷えてないようなアジを盛って食べる。うまい。思ってたよりもおいしくて、マヨネーズとかドレッシングとか無しに、醤油で食べても良かったかもしれない。下手くそが捌くから見た目があんまりで、こんなおいしいアジだと思わなかった。

 

f:id:hungchang:20221016203327j:image