購読しているポッドキャスト 16番組

購読しているポッドキャストの話を書こうと思った。年始だし。そんなマイナーな番組を聞いちゃいないので、熱心にポッドキャストを聞き漁ってる人には、読んで新しい何かを得られるような記事にはならない。

私はPocket Castsというアプリを使っていて、これはアプリが軽くてサクサク動くのが良い。勝手に次のプログラムを再生したり、よくわからないオススメを挟んできたりといった挙動を取ることもない。一覧画面での並び順やアイコンサイズを変更できるのも良い。再生中のポッドキャストを共有すべくリンクを取ると、そのリンク先はオリジナルではなくPocket Castsのリンクになってしまうという問題はある。

 

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コテンラジオ

ポッドキャストアワードの第一回グランプリの番組で、それが界隈で話題になって、私も少し遅れた頃から聞き始めた。株式会社コテンという歴史のデータベースを作りたい会社が、元ミュージシャンで元芸人で本職がなんだかよくわからない樋口聖典という謎の実業家を聞き手に歴史を語るポッドキャスト

彼らの語る高杉晋作とかルソーとかのエピソードが本当に面白くて好きだった。話がややこしくなるとすぐに樋口氏がちょっと待って、と説明し直させたり、あるいは自分で要点をまとめたりして、だから過度に頭を使うこともなく、とても聞きやすい。

でも最近はリスナーを啓蒙しようとしていて、そういうのが聞きたいんじゃないんだよ、ってなってくる。こっちは意義深いテーマ史なんて聞きたくないんだよ。ヤベえ奴列伝が聞きたいだけなんだよ。とんでもない奴が意味不明な情熱で動いていたら、なんかわかんないけど全部ひっくり返ったみたいな話が聞きたいんだ。ヤンヤンがゲラゲラ笑いながらとんでもないエピソード語って、こういう人だから当時の社会規範にとらわれずに全ベットできたんだよねって深井氏が突然真面目なことを、でもやっぱり半笑いで話してた、あの頃のコテンラジオが聞きたいんだ。

 

 

ドングリFM

ということでコテンラジオがなんか私の好みからズレてきて、今一番のお気に入りはドングリFM。これはwebライターのなるみ氏と、やはり謎の実業家であるなつめぐ氏が、何の役にも立たないおしゃべりをしているだけの番組。たまに役に立ちそうな話をしていると思っても、なるみ氏の知ったかぶりも多々あり、真に受けてはいけない。知ったかぶりに気づいたなつめぐ氏がそれに気づいて、ニヤニヤしながら細かい話を詰めていく様子を眺めているのが楽しいのだ。なるみ氏が今年もうなぎの美味しい季節になってきたと楽しそうに語るのを、僕もう書き起こしされるの嫌だよ、とぼやくなつめぐ氏も最高だった。

 

 

backspace.fm

所謂テック系。ライター・編集者が2人と、エンジニア1人で、年齢層が高い。webよりもガジェットに強い。西川氏のレビューはガチで、聞く人が聞けば有用なんだろうが、買おうと思う製品が扱われることはないので私の役に立つことはない。今はそういうものがあるんだなあ程度には役立つ。ほとんど配信が長尺なので、BGM的に流しておくのに便利。

正直な話、内容はさほど問題ではなく、おっさんたちがこんなにも楽しそうに喋ってるというだけで十分なのだ。もちろん楽しそうに喋っているだけのコンテンツであれば他にもたくさんあるんだけど、自分たちが楽しんでいるだけのコンテンツは、聞き手を意識していないものが多く、たとえば音量のブレが大きかったり、あまり聞いていて気持ちいいものでないことが多い。その点backspaceは安心して聞けるのだ。

 

 

Off Topic

米テックビジネスを中心とした真面目な話を扱う。情報を目的とした番組なので、ちゃんと聞いていないと何も残らない。こういう話は、技術系の一般化しにくい話か、マスメディアの数字ばかりが踊る話くらいしか摂取しにくいところを、また違った視点から語られていて興味深く聞ける。

 

 

ごりゅごcast

NHKニュースを切ってしまったので、私が一番長いこと購読しているポッドキャスト。昔は毎週配信されて、ガジェットやwebサービスのレビューなどをしていたけれど、ここ数年は更新が不定期で、Obsidianの話題ばかり。だからダメだというのではなく、先日の今年買ってよかったものでも語っていたが、デジタルガジェットは日常になってしまって、そこからワクワクするような新しい体験を得るということはなくなってしまった、と語っていて、そうした視点は相変わらず貴重だと思えた。

 

 

コペテンナイト

大学生が天体を語るポッドキャストだったはずが、いつの間にか院生と社会人になってしまった。これも真面目な番組ではあるけど、さほど難しい話をするわけでもないし、理解できたところで役立つ知識でもないので、それなりに軽く聞ける。わからないところはわからないと言い、不安なところでは途中で調べ直したりもするところに好感が持てる。声も聞き取りやすく、そしてよく眠れる。夜に横になって聞いていると、だいたいいつの間にか眠っている。

 

 

ゆとりっ娘たちのたわごと

アラサーが適当な雑談する番組。ドングリFMでたびたび話題にあげられていて、聞くようになった。この記事のドングリFMのところでも「何の役にも立たない」と書いたけれど、美味しいお店の話や便利なサービスの話なども多く、"ゆとたわ"と比べればまだ役に立つ。ゆとたわは、まったく何の役にも立たない。でも聞いてしまう。それほどに話術が巧みだというわけでもないし、他に何があるというでもないんだけれど、何故か聞いてしまう、謎の魅力がある。

 

 

FREE AGENDA

これもドングリFMで知った番組。ビジネス系の雑談。ただの雑談でもあるし、たぶん役に立てようと思えば役に立つ話もたくさんあるような気がする。でもそんなに真剣に聞いてない。

hikaru氏は謙遜することなく自らを誇って、Yamotty氏を揶揄うようなところもあるけど、逆は無いので、hikaru氏が優れた非対称な関係性のようにも感じられるが、Yamotty氏も自ら会社経営を行っていてなんだかんだ強い。

 

 

樋口聖典の世界

コテンラジオの樋口氏の一人ポッドキャスト。樋口氏の内省を語るもので、これといったテーマはない。一人で話しているのはブログぽさもあるが、よりまとまりがない。まとまらない自省が好きな人には良いが、広く薦められるようなものではない。

 

 

すきがたり

はてなブロガーでもあったけいろー氏が好きなものを語る番組。以前はゲストを呼んで、その人に語ってもらう形式だったが、年に数回しか配信されてこなかった。それが一人で喋るスタイルに変えて、もっと配信を増やすと言っていたのに、一ヶ月で4回配信したかと思えば、その後更新のないまま3週間が過ぎた。

 

 

朝日新聞 ニュースの現場から

朝日新聞社の運営するポッドキャストで、現場を取材する記者による、より深い解説が聞ける番組だったはず。何年も同じ現場を取材し、勉強してきた記者であって、でも決して専門家ではない人から話が聞けるから意義があった、面白かったんだと思うんだけど、そうじゃない回が増えてきて、なんだかなあというところ。

 

 

荻上チキ Session

TBSラジオの同名番組の配信。報道番組としての質が高い。コーナーごとに分けられた配信がされるので、まとまった時間があるときにはradikoで聞いたほうが楽。

 

 

ジェーン・スー堀井美香のOVER THE SUN

TBSラジオが制作する雑談ポッドキャスト。ラジオ放送はされてない。奔放な堀井氏と、それを弄りながら膨らませるスー氏の話術。スー氏は決して聖人ではないが、善くあろうと努力している様子が見てとれて、好感が持てる。

 

 

伊藤洋一のRound Up World Now

ラジオNIKKEIによる同名ラジオ番組の配信。一週間の経済系ニュースに、伊藤氏があーだこーだ言う番組。伊藤氏が何を専門としてるのかは知らないけど、わりと納得できる話が多い。そんな深い話をするわけでもない。規制緩和を望み過ぎるきらいはある。

 

 

週刊 日経トレンディ&クロストレンド

ラジオNIKKEIによる同名ラジオ番組の配信。雑誌の内容を紹介する趣旨なんだと思うが、けっこう詳細に喋ってくれるので、よほど気になる記事があるでもなければ、配信だけで満足できる。マスメディアによるポッドキャストの中では一番のお気に入り。

 

 

BUSINESS WARS

ニッポン放送によるボッドキャストで、おそらくもう二度と更新されることはない。ラジオ放送があったのかどうかは知らない。FREE AGENDA内で紹介されていたので聞いてみて、これがめちゃくちゃ面白い。いくつかの企業を取り上げて、それぞれのビジネス戦略とその成否を順々に追って、その歴史を描く。どうやら海外の番組をニッポン放送ローカライズしたものらしい。是非とも再開してほしいところ。

 

 

 

最初はちゃんとリンク貼ろうと思ったんだよ。でもさ、どこがオリジナルなのかわからなくない? メディア企業の番組ならわかりやすいし、ある程度大きいところなら公式サイトがちゃんとあるからいいんだけどさ、個人運営のポッドキャスト、どこのリンク貼ればいいのかよくわからないのよね。公式サイトも作ってないようなのはだいたいAnchorだろって気はするんだけど、なんかもうそれを考えるのも面倒くさいので、そんなの勝手にググればいいじゃんってなった。

もしかすると私がゆる言語学ラジオを聞いていることを知っている人もいるかもしれない。けどあれは、もうポッドキャストで聞くのはやめた。あれは動画コンテンツだ。漢字表記やアルファベットの綴りなど、テロップがあったほうがわかりやすい。さらにはゲーム実況やら、手話をテーマに扱ったり、音声で聞く人間を完全に無視した制作をするようになり、もう無理だと思った。わざわざ苦労してまで音声で聞く必要なんてないのよ。

音声は手軽に聴取できるのが利点なので、聞くために何かを負わなければならないのは違うと思っている。だからオーディオブックはすぐにやめた。あれは私には向いていない。超相対性理論も疲れるので聞かかなくなった。Voicyにもいくつか聞きたい番組はあったんだけど、そのために開くほどでもなく、いつのまにか聞かなくなってしまった。