乾燥

乾燥している。ただでさえ太平洋側の冬は空気が乾燥しているものなのに、暖房をつけることで室温が上がり、つまりは飽和水蒸気量が増すのに実際の水蒸気量は変わらないので相対湿度は一層低下する。だから加湿器を買おうと思った。

超音波型の安い加湿器を買おうかと思ったけれど、しかし肺炎になるぞと言われてしまい、もっと呼吸器に悪いものなんていくらでもあるだろうに加湿器ごときにそんな力はないだろと思いながら、されど加湿器がどうしても欲しかったわけでもないし、量販店を見てみても思っていたほど安くなかったのもあり、結局加湿器は買わないことにした。

加湿器は買わずにダイソーでL字の棚受けを買った。 壁にL字を2本取り付け、家で余っていた突っ張り棒を引っ掛ける。すると壁から少し離れたことろに濡れタオルをかけられるようになる。濡れタオルをかけることで、一回の給水量が少ないという問題はあるにせよ、加湿器としての役割はまあだいたい果たせる。

 

 

最近はゆる言語学ラジオを見漁っている。You Tubeでリコメンドされたのを見たら、面白かったからだ。しかしYou Tubeは、ダラダラと見続けるには最適なフォーマットかもしれないが、ひとつのチャンネルを漏れなく見ていくには不便を感じる。できなくはないけど、不便。それにはPodcastのほうが向いている。ゆる言語学ラジオはPodcast配信もしているのだ。しかし今度は、Podcastでは字幕が出ない。ゆる言語学ラジオではわりと小難しい話をするので、字幕の有無はその理解に大きく関わる。特に漢字や、あるいはアルファベット表記でも、その表示が無いと理解が追いつかないことがある。聞き手である堀元氏の理解力が高すぎるのだ。もっと程よいバカを隣に置いて「え、それどういうこと?」って言わせろ。

それで結局のところ、You Tubeでは最新動画と、リコメンドされる人気動画を見て、それ以外の過去作はPodcastで追いかけていくという運用をとるようになった。You Tubeで見たところをPodcastでもう一度聞く回も出てくるが、それでも新しい気付きがあったりして面白い。

本当はそうした気付きごとに感想を残すべきなんだろうけど、どうしてなかなかそううまくもいかない。うまくいかないというか、単に怠惰なだけではあるが。

 

 

怠惰なだけ、ではないかもしれない。臆病だというのもあるかもしれない。

私は日本語を母語とし、それなりに長い年月を過ごしてきた。それなりに文法規則も学んできた。そうした経験から、配信を見て違和感を覚えることもある。だけども学問として言語学を学んだことはないのだ。だから、「そうなのだ」と言われると「そういうものなのか」と思ってしまうところがある。違うんじゃないかとどこかで思っていても、それを書き込むほどの自信がない。You Tubeにコメントしたり、あるいはSNSでメンションするでもないのだから、間違ったことを書いたからといってどうってことはないのに、ビビっている。思考を文字化することこそが大事であるはずなのに。