スープスプーン

どうしてレンゲはあんなに使いにくい形状なのか。容量こそは大きいが、容器内で汁をすくいやすい形状とはとても言えず、飲むのにも不便だし、保管もしにくい。

他方で一般的なスープスプーンは容量が小さい。そして何より、金属製であるという問題。熱いスープに入れると、スプーンまでが熱くなる。吹いて冷ますことが禁じられた場では、熱伝導率の高い金属スプーンのほうが熱いスープを冷ますのに適しているというような話も聞いたことはあるが、一般家庭で用いるのならばその必要もない。熱くならない素材のほうが使いやすいのは当たり前だと思うのだけれど、どういうわけか金属製が圧倒的だ。なんで? みんなあんなスプーンで満足してるものなの?

 

ということで木製のスプーンを買った。

パッケージには「サーバースプーン」と書かれており、どうやら大皿から取り分ける用途が想定されている様子で、本来は直接に口をつけるようなものではなさそう。でもちっちゃいスプーンじゃ意味がないので、たぶんこれでいいんだろう。木製なので、素材が分厚く、外形の大きさに対して容量が小さいけれど、まあこれも仕方あるまい。それでもレンゲよりはまだ使いやすい。最良ではないけれど、十分に許容範囲内。

そもそもどうしてもっと使い勝手の良いスプーンが市場に出回っていかないのかという疑問。