小平市住民投票の問題点がわからない

小平市の住民投票の件。
J-waveのjam the worldでも扱われていて不思議だった。
一部の知識人階級を何がここまで駆り立てるんだろう。
まずこの件の何が気に入らないって、玉川上水を自然と呼んで、公共工事を妨害しようとすること。
公共工事の反対というものは古今東西あるもので、俺の地元でも一部の反対が激しく外環道は経路さえ決まらないままでいる。
ただそれでも彼らは反対する理由に、自然を守るためだなんて言わない。そこには守るべき自然なんてもうないんだから。
でも、小平では平気で言われている。守るような自然なんてないのに。

玉川上水は自然なんかではない。
そもそも江戸時代に引かれた人工の川だ。
そして、川沿いに樹木が植えられているのは、川自体が道路建設予定地だったからだ。他の用途に使われないように木を植えているに過ぎない。
実際に一度行ってみればわかる。あれが自然と呼べるようなものじゃないことが。あれを守ろうとしていることの滑稽さが。反対運動の大義名分にわかりやすいシンボルとして使われたに過ぎない。そういう卑怯さが気に入らなかった。

玉川上水に守るべき自然なんてない。むしろ必要なのは道路だった。
府中街道にしろ、新小金井街道にしろ、南北縦断する道路は渋滞が激しい。その緩和こそが喫緊の課題だったはず。

住民によって提出された請願に則り、住民投票条例が作られ、投票が行われた。
メディアには多く取り上げられ話題を集めた住民投票だったが、結果は投票率が要件を満たさず、開票されることはなかった。

一部で妙に騒がれ始めたのはそれからだ。
開票作業を行わないのは不当だという。曰く、30%の住民の声を聞く必要がある、と。
たしかに50%の投票率というのは少しハードルが高いなとは思った。
でもそれは市民の代表たる議会で決められた数字だ。その規定に則って住民投票は行われたんだ。結果が満足いかなかったからといって、あとになってルールにケチをつけるというのは流石にモンスターに過ぎる。

そして何より、モンスター市民の言いがかりに肩を持つ知識人が理解できない。
頭のおかしな人というのはどこにでもいるもので、取るべき行動は法に訴えるか、無視するかになるのが当然じゃないかと思う。
ただ彼らの取っている行動は違う。
彼らはモンスターに寄り添い、さも行政が悪いかのように振る舞う。今回の記事は特にそれが酷かったのでブログに書くことにした。あまりに情緒的で、中身のないものだ。決して馬鹿ではない彼らがどうしてそんな主張をするんだろう。
せめて具体的な問題点とあるべき形を示せていればまだ一考の余地もあるのに、モンスターの支離滅裂なたとえ話を載せられただけでは、読み手は自省も叶わない。