現地に行く意味と、工場見学である意味

はい、ということでね、今日は取手市キリンビールさんの工場にお邪魔しております。ではさっそくやって行きましょう。

 

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昨日訪れたキッコーマンでは電話予約が必要だったけど、キリンビールの工場見学はweb予約で完結するので消費MPが少なく済む。*1 しかし当日は少ししんどい。駅前にあったキッコーマンとは違い、取手駅から約2km、30分弱歩かなければならないのだ。

門の守衛は、丁寧ではありながらも普通の守衛で安心感がある。赤い看板見えると思うんですけど、あちらに向かってください、と案内を受ける。

 

予約の名前の確認を受けたら、500円のチケットを購入する。車に乗ってきていないかなどの確認を受けて、誓約書にサインをする。やはりシアタールームに移動し、ビデオ鑑賞からのスタートとなる。

 

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ビデオ鑑賞が終わると2Fへ移動する。ビール製造の大まかな工程の説明を受け、原料である大麦とホップの実物を見る。大麦は試食用のものも用意されている。口に含み、噛むと芳ばしい香りが広がり、繊維質がいくらか障るところはあるものの、案外と美味しい。

 

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さらに3Fへ上がると、ガラス窓の向こうに何やら大きな設備が見える。釜だ。麦芽を煮るための釜で、1Fから3Fまで貫通している最上部だけが見えているのだという。これは今は使っていない銅製の釜で、写真には写っていないが奥にはステンレス製(だったっけ?)の釜があり、そちらは現役で使用中だとのこと。

さらにはタッチスクリーンやVRゴーグルを利用したインタラクティブなコンテンツを使用した案内があり、一番麦汁と二番麦汁の試飲があった。麦を煮込んだだけの麦汁が想像以上に甘いことには驚いたし、一番麦汁が二番麦汁よりはるかに甘くて美味しかったのも事実だが、ふたつの麦汁の差がただ濃度の問題なのか、そうではなく質的な差があったのかは私の味覚では判断できなかった。

 

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最後にはビールの試飲会がある。なんとかブリュワーの入れた一番搾りを飲み、3種類の異なる一番搾りの飲み比べがあった。飲み比べだなんて、そんなにビールに造詣もないのに、と思いながら飲んでみると、想像以上に味が違って驚く。

 

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前日に訪れたキッコーマンの工場と比べて満足度が高かったことは否定できない。必ずしも私の望んでいた工場見学ではなかったけれど、身体性を伴ったプログラムが現地に行く意味を提供してくれる。

それでもやはり、私の望んでいた工場見学とは違うのだ。生産現場を見たかった。ミュージアムではなく、工場見学に来ているのだ。