コーヒー豆

コーヒー豆を買った。1ヶ月ほど前にも買って、まだ残っているんだけど、好みじゃなかった。めちゃ糞安いわりには十分なクオリティだったとは思うんだけど、私の好きな味じゃなかったんだ。だから好きな味の豆を買いたいと思って、でもコーヒー豆にそんなに詳しいわけでもない。確実なもので言えば、ドトール(というかコロラド)のマウカメドウズブレンドだなと思ったけれど、ググってみるとどうやら名前が変わっている。いや、名前が変わっているのか、商品自体が別物なのかもわからない。それなりの価格がするのに、思っていたものと違う味だなんてなったらたまったものではない。前に買ったカルディの安いやつもけっこう美味しかったからあれでいいだろ。ドトールのコナの半額以下だぜ? もうそれでいいだろう。脳内決議がなされたので家を出た。

 

しかし、なんだ。日曜の午後のカルディはこんなに混んでいるものなのか。狭い店内をぐるっと一周したレジ待ち列ができている。私は仕事の次に行列が嫌いなので、そこまでしてコーヒー豆を買うこともなかろうとカルディを後にする。

途中で自家焙煎のコーヒー店があり、入ろうかどうしようか悩む。こういう店なら店員も詳しくて好みの豆も見つかるんだろうな。匂いを嗅ぐくらいはできるだろうし、もしかしたら試飲だってできるかもしれない。でも高いんだろうなあ。200gで1,000円なら出せるけど、100gで1,000円超とかなるとしんどいなあ。高いからやめますとも言えないよなあ。実際買えない値段ではないだろうから余計につらい。と思いながら見送って、ショッピングモール内のカルディっぽいけどカルディではない店にきた。扱う商品群も価格帯もカルディとそう変わらないけど、驚くべきほどに空いている。いったいこの違いは何なんだ。

カルディと遜色なく豊富なコーヒー豆を扱ってはいるけど、なんだかミディアムローストが多いな。ストレートの豆では、その風味を味わうために浅めのローストが多い印象はあるが、ここではブレンドにもミディアムローストが多い。私は酸味の強いコーヒーが苦手なので、シティローストがいいんだけど、と探しているとリッチブレンドなる商品がシティローストで、ふむふむ、この店ではシティローストは「深煎り」という扱いなのか。驚くべきは、リッチブレンドには申し訳程度に「人気No.1」という札が付けられていて、本当か?という疑念が浮かぶ。普通は人気No.1の商品をこんな中途半端なところには配置しない。もっと目につくところに置くべきだろう。それに数少ないシティローストが人気No.1なのであれば、シティローストの豆の扱いをもっと増やしてしかるべきだ。おかしな点がいくつも浮かんでくるけれど、だからカルディと比べてこんなにも客入りが無いのだと思うと、一気に腑に落ちてしまって哀しい。

 

帰宅後早速飲んでみる。挽いてもらった豆は酸味も渋みも少なくて、好みの味ではある。でも少し香りが薄い。挽き立てならもっと香ってもいいのに。とはいえ価格で見ればだいぶ良質な部類ではあろう。