発掘の話

まだ少しけいおんの衝撃をどこか引きずっているところがあって、あまり安定しているとは言えない。

私の高校の頃も、軽音部ではなかったが、まあユルい部活だったこともあり、後輩がなかなか入ってこなかったこともあり、そういうところでも少し思うところがある。でもそれよりも、唯のような自分にまっすぐなキャラクターへの憧れ、というか劣等感コンプレックスといったほうがいいのかもしれないけれど、そうした感情がどうしても拭いきれないでいる。

 

 

遺跡発掘アルバイトのすすめ

私はバイトじゃなくてボランティアだったけど、基本はひたすらスコップで掘るガチ肉体労働。調査初期だったので出土はあまりない。学生同士でわいわいしてたのは楽しいけど、作業は楽でも面白くもなかった。

2020/07/21 23:14

b.hatena.ne.jp

 

発掘のバイトがいいよって増田で、上のコメントを残したのだけれど、読み返すと発掘ボランティア行ったのがつまらなかったみたいにも見えるなこれ。私は学生時代に一ヶ月弱の泊まりこみで行ったんだけど、正直言って、めちゃくちゃ楽しかった。

でもそれは、同年代の趣味趣向の近い人との、日常を離れた共同生活の楽しみが大部分を占める。周りにおっさんしかいなかったらあんなに楽しくなかっただろうし、気の合う人と出会えなかったらしんどかっただろう。

実際、作業はぜんぜん楽ではなかった。増田で書かれた発掘では予め重機が入ったところをさらに手で掘っていくようだが、私の入った現場では重機などなく一から手で掘るので、きっと掘る量がぜんぜん違うんだろう。私はその一現場しか行ったことがないけれど、国内の発掘現場では増田のような環境のほうが標準的なのかもしれない。

 

ふと、当時の遺跡名をググってみると、母校のサイトがヒットする。新聞社のサイトも出た。どうやらそれなりの成果が出ている様子。2019年の活動も報告されており、10年以上が経って、今もまだ続けられているんだということに感慨を覚える。そして何より、当時ポスドクだったお兄さんが今では准教授で、調査団の副団長になってることに驚く。