食べるという字は人を良くすると書きます

何日間かはわからないけど、それなりに長いことカレーを食べてきて、何か総括的なものを残したほうがいいような気がした。

 

・そんなにカレーが好きではない
一部でカレーの人みたいな認識が生まれているようだけれど、まあそれは別所哲也がハムの人と呼ばれるようなものだから仕方がないのかもしれない。だけど、もし間違った認識を持っているのなら改めていただきたいのだけれど、私はカレーが大好きだから毎日食べていたわけではない。もちろん嫌いではない。カレーは日本人の国民食だとも言われ、多くの人がカレーを好きでいるだろうが、私も同程度に好きであるに過ぎない。好きな料理を5つ挙げろと言われても、カレーはその中に入らないだろう。
ではなぜカレーを食べ続けたかといえば、それは自炊のコストパフォーマンスが高いからである。まとめて作って、食べるときに温めなおせば美味しく食べられる。冬場は毎日熱を加えてさえいれば傷むこともない。材料だって、一週間分に1000円かかるかかからないかくらいだ。この安さ、手軽さで、得られる満足感は最良のコスパだ。
ただ、その最小のコストで済むのは寒い間に限られる。私の経験上、GW明けあたりからは要注意だ。過去にカビを生やしたのは2回とも5月だったと記憶している。模範的なブロガーであれば、カビが生えるまでカレーを見守るべきなんだろうが、私はそこまでエンターテイメント精神に長けてはいないし、そんなことをしても1円の収益も得られない。カビの生えたカレーを捨てて鍋を洗うことの憂鬱さには抗えなかった。

 

・最強の具材は鶏テール
毎日素カレーを食べ続けるのはつらい。何らかの具材が必要となる。特に求められるのは、脂(コク)と歯ごたえ。牛でも豚でも野菜でもまあ何だって好きなものを入れればいいんだけど、最大のコストパフォーマンスを誇ったのはぼんじり、鶏のテールだった。
ぼんじりは業務スーパーで1kg400円くらいで買える。これを同じく業務スーパーで500g100円くらいで買える刻みタマネギと一緒に電気圧力鍋で圧力をかける。その後にトマト缶とカレーのルウを入れてもう一煮立ちさせるともうそれだけで美味しい。脂身ばかりのテールもカレーの具材とすることでほどよい食べ応えを出してくれる。圧力鍋で煮ることで骨もそのまま食べられる。
次点でエリンギが素晴らしい。煮込んでも溶けることなく、しっかりと歯ごたえを与えてくれる。煮込まれ続けるカレーの中でいつまでも歯ごたえを保ってくれるのは貴重な存在。不揃いなエリンギは意外と安く購入できる。

 

・最大のメリットは食費が浮くこと
自炊のコスパが良いということはさっき書いたが、カレーを毎日食べ、それをインターネットに投稿することのメリットはそれだけではなかった。食費が大きく抑えられるのだ。
それはカレーの材料費が安いというよりも、外食費が激減したことが大きい。家に帰ってカレーを食べ、その画像をアップロードしなければならない。何の義務もないんだけれど、強迫観念に似た何か。カレーを食べないとやんややんやと言われてしまう。そうでなくても、どうせ外食をしたところでカレーが傷まないよう毎日温めなおさなければならないのなら、外で食べて帰るよりも、家でカレーを食べたほうが楽だ。外食が減れば、必然的に食費が減る。カレー生活は財布に優しいので、苦にならず続けることができた。
あとはまあ、カレーの人として認知されることにメリットを見出す人もいれば、デメリットととらえる人もいるかもしれない。

 

・増田互助会のハイク利用は一般的ではない
この前のエントリーでは、はてなハイクの使い方についての言及もいくつか得られた。*1 だけれど、私の周りでのはてなハイクの利用の仕方が一般的なものなのかどうかよくわからない。というかたぶん違うのではないかと思うんだ。
とはいえ私もハイクをくまなく観察しているわけでもない。どんな利用が本当に一般的なのか、正直なところよくわからない。だけれど、多くのユーザーはもっと他のユーザーとの交流を求めているように思える。
当初のはてなダイアリーがキーワードでつながるということを標榜していたように、はてなハイクはお題でつながるミニブログだ。Twitterでいうところのハッシュタグに近い役割だが、お題の入力ボックスが用意されていることからか、毎投稿にお題を入力している人も少なくない。それはハッシュタグとして利用されるのはもちろん、お題を入力した投稿ははてなハイクのトップページに表示されるので、より多くの人に読まれる。また、知らない人の投稿に対しても気軽にリアクションを取りやすいスターというシステムが用いられていて、新しい交流が生まれやすい仕組みが整えられている。そのためなのかどうか、はてなハイクでは日々盛んな交流が繰り広げられており、他のはてなサービスとは少し毛色が違う。
ところが、増田互助会は少し様子がおかしい。たしかに交流は盛んかもしれないが、それはあまり開かれていないコミュニティの中でのことに限られる。増田を好きこのんで読み、ブックマークしがちな人たちの集まりであり、投稿される内容もコンテクストを必要とするものも多い。返信という公式機能があるにも関わらず、彼らは空リプを多く用いる。お題を用いないことも多く、あるいは自分一人しか用いないお題を設定したりもする。彼らは大脳が壊れたメンヘラであり、もう手遅れなのかもしれない。今は良い薬も多くあるので、どうか自らのハイクをプリントアウトして病院に持っていってほしい。

 

・転載記事にしかブクマがつかない
前回のカレーエントリーには想像だにしない数のブクマが集まったものだけれど、振り返ってみると、この数か月でいくつかの2桁以上のブクマを得たエントリーがあるがそれらはいずれも私が文章を書き綴ったのではなく、ハイクやTwitterなどを転載しただけのものだった。
私の文章を書く力が乏しいことはまあ今さらなことではあるんだけど、文章を書けなくてもTwitterやらを埋め込んでいけばアクセスを集めやすいんだとすると、そりゃあそういう糞ブログが増えていくよなあという印象。