呪術廻戦のアニメが思っていたより面白い。
悲しいことにたいていの映像作品というものが、予め原作を読んでいると、筋書きを知っているので物語展開が遅く感じられたり、あるいは登場キャラクターの解釈が自分とは違っていて、だからどうしても原作での体験には劣って感じられてしまうという現象がある。良い印象を抱いている作品であればなおさらだ。というか原作に触れていながら映像化作品をも視聴するの、もともと原作に良い印象を持っていることがほとんどなので、悲しい結果に至りがち問題。
ところが呪術廻戦だ。コミック読んでよくわからなかったのが、アニメで復習すると多少は理解が捗ってちょうど良い。世間で言われるほどには私が呪術廻戦を良く思ってないことも大きい。
もう何カ月か前のトゥゲッターなんだけど、私はこれがけっこう強く引っかかってる。
国宝はなかなかにハイコンテキストな映画だと思う。歌舞伎というものは、日本の伝統芸能であり、高尚な文化としてみなされがちである。世襲制が続いており、それが良しとされている。閉ざされた世界ゆえ、かなり黒に近いグレーなことがまかり通ってきたっぽい、などのことは前提となる。おそらくは、作中で演じられる演目にもそれぞれ意味があるんだろうが、私はそこまで理解が追いついていない。だからこの映画を見たときに、そんなに大ヒットするような映画かしらと思った。主たる筋書きについてはちゃんと台詞でも説明されて理解できるように作られているが、筋だけ追って面白いというわけでもないだろう。
そう思っていたら上記のトゥゲッターだった。
「昨日『国宝』を見たんだけど、歌舞伎ってなんなの?という疑問しか残らなかった」韓国人の感想に、外国から見た日本の伝統芸能を考えるみなさん
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歌舞伎界の理不尽さを描いた映画について、その背景がわからないから理解できなかったという感想に気付きを得るのもよくわからないし、歌舞伎の素晴らしさを説き出すのかなり怖いんだけど、まとめ方の問題?
2025/11/23 20:33
作品についての感想はひとつじゃないだろうし、いろいろ思ったことのひとつを書いた、あるいはたくさん書いてあるうちの一部がまとめられただけであることも多く、だから誰を責めるというのも違くて、なんだかなあ、と。
我々はどれだけ正しく理解できているんだろう。
もちろん、たったひとつの正解があってそれ以外は間違った理解である、ということはごく稀だ。正しい理解のかたちというのは多様であり、しかし同時に間違った理解というのも確かに存在する。たとえば中道改革連合の中道とは池田大作の掲げた理念であり、新党が池田大作の思想下にあることの現れだという言説をインターネットで見た。けれども中道は、仏教の中心的概念のひとつであり、もはや仏教用語とも呼べないほどに日本語では広く用いられている言葉だ。きっと我々は、そうした間違った観念を無数に抱えながら生きているんだろう。解脱したい。