最近はてブ見てて、マクドナルドの社長叩きが尋常じゃないなと思って、ちょっとだけ考えたことを書いてみた。
書いてみたら思いの外に文が長くなってしまった。
長くなってしまったので結論から言ってしまうと、マックを叩いているお前はマックのお客様じゃないんだから黙ってろ、と。
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正直言って俺にもあの社長が何をしたいのかがわからない。
地域別価格を設定して、でも価格表は無くして、
既存店を潰しては、また同じ所に作って、
100円マックのラインナップを増やしたかと思ったら、廃止するとか言い出して。
でももしかすると、現象だけ見るから矛盾しているようだけど、一貫した主義主張があるのかもしれない。
そこまで追いかけてないから知らないし、特に知りたいとも思わない。
とにかく、俺には彼が何をやりたいのかよくわからない。
でも、わからないのは社長の言動だけじゃない。
マクドナルドの客が何を望んでいるのかもまったくわからない。
マクドナルドは安い。
ハンバーガーが100円で食える。
平日半額60円だったあの頃ほどの安さではないけど、今はドリンクが100円になっているのが貧乏社畜には結構助かる。待ち合わせまでちょっと時間が空いた時や、どうしても机と椅子が必要な時に入ることが多々ある。
でも俺はマクドナルドにとって上客ではないはずだ。
100円マックしか注文しないからだ。
いくらジャンクの殿堂マクドナルドとはいえ、100円商品ばかりでは利益にならない。
一緒にポテトを頼んでもらってなんぼの商売だからだ。
だからマックは値段表を隠す。より高額セットを売りたいがゆえに。
こうした顧客を欺いて売り上げを出すかのような手法にはてブでは批判が圧倒的だ。
料金体系をわかりやすくしろという増田が賛同を集めホッテント入りした。
それが俺には強い違和感を抱かせた。
お前ら本当にマックを入ったことがあるのかと。
上述したように、俺は100円マックしか買わない。
年に1~2度くらい気まぐれでエビとか月見を食べてみるが、基本的には100円商品で済ませている。
それが消費者をして当然の行動だと思っている。
でも、実際にはそうじゃないみたいだ。
レジに並べば俺以外の殆どの客がセットを頼んでいることに気付く。親子連れも、サラリーマンも、中高生でさえセットを注文している。
たまに高校生の団体が貧相なオーダーを通す以外は、ほとんどみんながセットで頼んでいる。モスバーガーで食べればもっと安く済むのにだ。
会社の同僚もそうだ。
テキサスバーガーだのナントカバーガーだのを食べたとか食べてないだとか、そんな話題があがってくる。
零細ブラック企業に勤める人間には そうした層が少なくない。
彼らにとってマクドナルドは100円×注文数ではない。
バーガーとドリンク、ポテトが付いて700円近いのが当たり前なんだ。
俺にはとうてい理解できないけど、それがマクドナルドの現実だ。
マクドナルドには常識では理解し難い現実がある。
その理解不能な現実に立ち向かっているのがあの社長だ。
彼が就任してから日本マクドナルドの収益は確実に改善している。
一方で、金を払ってもいないくせにお客様面して罵詈雑言を吐くあいつらは一体何様なんだ。
どんなに正論を振りかざした所で、マックの客に常識は通用しない。
それを貧困ビジネスと叩くのならまだわかる。馬鹿を騙してけしからんと。
でも彼らのしていることはそうではない。
ぼくのかんがえたさいきょうのマクドナルドを振りかざしているだけだ。
お前はマクドナルドの顧客ではない。
本当の顧客は合理性など通用しないクリーチャーだ。
マクドナルドにお前の理屈は通用しない。
