好きなものを語る人が好き あるいは八王子変態端末オフがヤバいという話

 

 

人がインターネットに求めるものはそれぞれに違っていて、役に立つものがほしいという人もいれば、コミュニケーションが大事だという人もいるだろう。私の場合は、どちらかというと前者に近いけれど、役に立たなくてもいい。役に立たないくらいの方がいいかもしれない。実用性はないけれど、今まで知らなかったようなこと、知らなくていいようなことが、世の中にはごろごろ転がっていて、でもそんな、はた目にはどうでもいいようなそんなことに並々ならぬ愛を示す人がいて、彼らの語る何の役に立つこともないだろう言葉が好き。インターネットを見ていると、変なことにこだわりを見せる変な人たちがたくさんいて、はてな匿名ダイアリーとかいう便所の落書きみたいなサイトをRSSリーダーに入れて全件読破しようとするような人がいたり、ためしてガッテンで下痢の特集をしていると突如その実況を始めたりするするような人がいて、そうした姿を見るとインターネット契約をして通信費を払い続けてきた甲斐があったと思える。
 

 

 
タイムラインに流れてきたツイート。なんだよ変態端末って。なんでお前ら変態端末のために集まってるんだよ。何のことかよくわからないけど、これ絶対ヤバいやつだ。間違いない。ハッシュタグをタップすると案の定だった。
 

 

 

 

 
夜。喫緊の仕事を終えて、再び#八王子変態端末オフ3を覗く。どうせなら時系列順に読みたいと思ったのが間違いだった。どれだけスクロールしてもツイートは尽きない。「4時間前」の壁が厚い。変態端末オフに集まるような強者だ。実況魔も少なくない。もちろん、だからこそ面白いところでもある。どうやら「トレンド」に挙げられるほどの投稿数だったらしい。ようやく開始時間までさかのぼり、今度は逆にスクロールしてゆく。
 

 

 

 

 

何度となくChromeが固まる。他のタブをすべて消して、変態端末オフに集中させる。使っていないソフトも全部落とす。PCの悲鳴が聞こえる。海外で買った変態端末は、ときに動かないときもあるという。だけど、それでも構わない。実際には動かなくても、心の中では動いてる、それが想像できるならもう十分なんだという。流石である。これが私の見たかったインターネットだ。このタグを開いて本当に良かった。
 

 

今ではまとめという名の膨大なツイートの羅列が作られているので、PCを痛めつけることなく、変態を鑑賞することができる。現実では出会えない、出会いたくない世界がある。これこそがインターネットの醍醐味だと思う。今日はいいものを見た。