もちろん喫煙は体への害が大きい。たしかに乳ガンの発生は抑えるかもしれないけれど、肺ガンや他の病気への健康リスクが桁違いに大きい。一時は2~3日に1本程度の喫煙者は非喫煙者よりも肺ガンの発生率が低いだなんていう統計も出回っていたけれど、もはやあの数字を信じる人はいないだろう。喫煙は控えられるべきだろうし、喫煙者が減り続けていることは喜ばしい。健康増進法も煙草増税も正しい方向に進んでいるように見える。
ただ、本当に嫌煙厨には論理的思考など求めるべくもないんだなと。
はてなブックマーク - たばこ喫煙率が初めて20%割る JT調査、健康志向で - MSN産経ニュース
馬鹿には理屈が通じないから、今だに周りに迷惑だから禁止しろとか言い出す奴が後を絶たない。
そりゃあ人間は生きている限り必ず周りに迷惑をかける。お前が電車に乗れば、それだけ俺の利用できるスペースが狭くなる。お前がサーバにアクセスすれば、それだけ俺の処理が遅延する。お前が息を吐けば、それだけ地球のCO2濃度が高まる。じゃあお前は金輪際息を吐かないのか。そんな馬鹿げた話はない。喉仏や乳房がある限り他人にある程度の迷惑をかけずに生きることはできない。だから何を許容し、何を切り捨てていくかという議論にならざるを得ない。
受動喫煙とかいう空想的な理由が挙げられることが少なくなったことは一定の進展があったと言える。タバコの火元から15cmだか20cmだか忘れたけど、そんな距離を保ち続けるなんて現実ではあり得ない条件の下で影響なんて、露ほどの価値もない。
そこで出されるようになるのがニオイだ。たしかにタバコのヤニは臭い。でもタバコだけが臭いわけではない。タバコなんかよりよっぽど強い臭気をまき散らすおばさんの香水はちっとも規制される気運がない。アルコールもかなりの臭いを放ち、またタバコよりも周りに直接的に迷惑をかけることが多いにも関わらず、タバコほどには規制の声が上がらない。ニオイを理由に掲げながらタバコばかりが槍玉に挙げられるの何故なのか。喫煙率がおよそ2割であるのに対して飲酒率が7割を超えることの他に、自分が酒は飲むけどタバコは吸わないこと以外に何か合理的な理由が存在するんだろうか。
喫煙者のマナーの悪さも嫌煙厨の嫌うところである。実際に喫煙者にはマナーの悪い者が少なくない。喫煙者が減れば減るほどマナーの悪い人だけが残っていくというのは実に的を射た正論だろう。しかし、だ。マナーの悪い人が目立つからといって、それが喫煙を封殺する理由になり得るのか。それは、イスラムはテロを起こすから禁止すべきだという理屈と似ている。タバコを吸うことが即ち歩きタバコや吸い殻のポイ捨てに繋がるものではない。取り締まるべきは歩きタバコやポイ捨ての方であって、決して喫煙ではないはずだ。その違いがわからない気狂いは禁煙ファシズムと呼ばれても仕方がない。
結局、嫌煙厨の多くは俺が気に入らないから、俺に迷惑がかかるからお前はタバコを吸うな、以上のことを言えていない。でも世界はお前のために回っているのではない。