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下書きフォルダから発掘された。

思いついたことを思いついたまま書けばいいものを、下手に資料を載せようとして、途中で面倒くさくなったんだろうと思われる。もしくは、調べているうちに自分の主張が客観性に欠けることに気付いたのかもしれない。よく覚えてないけど、せっかく途中まで書いたんだから晒しあげておくことにする。

だいたい ダッシュボード>記事の管理>下書き まで辿らないと、下書きの存在にさえ気付けないはてなブログ編集画面のデザインがどうかと思うんだ。

 

 


 

 

特にこの記事について書くというわけではないけど、きっかけとしてはこの記事だったので、とりあえず貼っておく。

 
子供の学力低下というのが叫ばれて久しいが、これはソクラテスの時代から言われ続けている「最近の若者はけしからん」論の延長にあるものなのか、それとも近年になって言われるようになったことなのかしら。私が小さい頃にはもう既に耳にしていたような気がするし、だからこそ「ゆとり教育」という一大事業がなされたんだろう。小学生の途中から第二土曜日が休みになり、高校の頃に完全週休二日が達成された世代としては、自分自身が「ゆとり世代」なのかどうかもよくわからないが、「ゆとり教育」によって子供の学力が低下したという論には甚だ疑問があり、今回はそのことについて書いていく。
 
 
 
学力低下説で必ず挙げられるのはOECDPISAランキングだ。
 
 OECDが進めているPISA(Programme for International Student Assessment)と呼ばれる国際的な学習到達度に関する調査に、我が国も参加しており当研究所が調査の実施を担当しています。PISA調査では15歳児を対象に読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの三分野について、3年ごとに本調査を実施しています。OECD生徒の学習到達度調査(PISA):国立教育政策研究所 National Institute for Educational Policy Research
 
ということで、その結果がWikipedia にあるので無断引用する。まさかとは思ったが、図表をそのままコピペできてしまうとは流石はてなブログである。
 
2000年調査
数学的リテラシー読解力科学的リテラシー
1. 日本の旗日本 557
2. 大韓民国の旗韓国 547
3. ニュージーランドの旗ニュージーランド 537
4. フィンランドの旗フィンランド 536
5. オーストラリアの旗オーストラリア 533
カナダの旗カナダ
7. スイスの旗スイス 529
8. イギリスの旗イギリス 529
9. ベルギーの旗ベルギー 520
10. フランスの旗フランス 517
1. フィンランドの旗フィンランド 546
2. カナダの旗カナダ 534
3. ニュージーランドの旗ニュージーランド 529
4. オーストラリアの旗オーストラリア 528
5. アイルランドの旗アイルランド 527
6. 大韓民国の旗韓国 525
7. イギリスの旗イギリス 523
8. 日本の旗日本 522
9. スウェーデンの旗スウェーデン 516
10. オーストリアの旗オーストリア 507
1. 大韓民国の旗韓国 552
2. 日本の旗日本 550
3. フィンランドの旗フィンランド 538
4. イギリスの旗イギリス 532
5. カナダの旗カナダ 529
6. ニュージーランドの旗ニュージーランド 528
オーストラリアの旗オーストラリア
8. オーストリアの旗オーストリア 519
9. アイルランドの旗アイルランド 513
10. スウェーデンの旗スウェーデン 512

 
2003年調査
数学的リテラシー読解力科学的リテラシー問題解決能力
1. 香港の旗香港 550
2. フィンランドの旗フィンランド 544
3. 大韓民国の旗韓国 542
4. オランダの旗オランダ 538
5. リヒテンシュタインの旗リヒテンシュタイン 536
6. 日本の旗日本 534
7. カナダの旗カナダ 532
8. ベルギーの旗ベルギー 529
9. マカオの旗マカオ 527
スイスの旗スイス
1. フィンランドの旗フィンランド 543
2. 大韓民国の旗韓国 534
3. カナダの旗カナダ 528
4. オーストラリアの旗オーストラリア 525
リヒテンシュタインの旗リヒテンシュタイン
6. ニュージーランドの旗ニュージーランド 522
7. アイルランドの旗アイルランド 515
8. スウェーデンの旗スウェーデン 514
9. オランダの旗オランダ 513
10. 香港の旗香港 510
1. フィンランドの旗フィンランド 548
日本の旗日本
3. 香港の旗香港 539
4. 大韓民国の旗韓国 538
5. リヒテンシュタインの旗リヒテンシュタイン 525
オーストラリアの旗オーストラリア
7. マカオの旗マカオ 525
8. オランダの旗オランダ 524
9. チェコの旗チェコ 523
10. ニュージーランドの旗ニュージーランド 521
1. 大韓民国の旗韓国 550
2. フィンランドの旗フィンランド 548
香港の旗香港
4. 日本の旗日本 547
5. ニュージーランドの旗ニュージーランド 533
6. マカオの旗マカオ 532
7. オーストラリアの旗オーストラリア 530
8. リヒテンシュタインの旗リヒテンシュタイン 529
カナダの旗カナダ
10. ベルギーの旗ベルギー 525

 
2006年調査
数学的リテラシー読解力科学的リテラシー
1. 中華民国の旗台湾 549
2. フィンランドの旗フィンランド 548
3. 香港の旗香港 547
大韓民国の旗韓国
5. オランダの旗オランダ 531
6. スイスの旗スイス 530
7. カナダの旗カナダ 527
8. マカオの旗マカオ 525
リヒテンシュタインの旗リヒテンシュタイン
10. 日本の旗日本 523
1. 大韓民国の旗韓国 556
2. フィンランドの旗フィンランド 547
3. 香港の旗香港 536
4. カナダの旗カナダ 527
5. ニュージーランドの旗ニュージーランド 521
6. アイルランドの旗アイルランド 517
7. オーストラリアの旗オーストラリア 513
8. リヒテンシュタインの旗リヒテンシュタイン 510
9. ポーランドの旗ポーランド 508
10. スウェーデンの旗スウェーデン 507
1. フィンランドの旗フィンランド 563
2. 香港の旗香港 542
3. カナダの旗カナダ 534
4. 中華民国の旗台湾 532
5. エストニアの旗エストニア 531
日本の旗日本
7. ニュージーランドの旗ニュージーランド 530
8. オーストラリアの旗オーストラリア 527
9. オランダの旗オランダ 525
10. リヒテンシュタインの旗リヒテンシュタイン 522

 
2009年調査
数学的リテラシー読解力科学的リテラシー
1. 中華人民共和国の旗上海 600
2. シンガポールの旗シンガポール 562
3. 香港の旗香港 555
4. 大韓民国の旗韓国 546
5. 中華民国の旗台湾 543
6. フィンランドの旗フィンランド 541
7. リヒテンシュタインの旗リヒテンシュタイン 536
8. スイスの旗スイス 534
9. 日本の旗日本 529
10. カナダの旗カナダ 527
1. 中華人民共和国の旗上海 556
2. 大韓民国の旗韓国 539
3. フィンランドの旗フィンランド 536
4. 香港の旗香港 533
5. シンガポールの旗シンガポール 526
6. カナダの旗カナダ 524
7. ニュージーランドの旗ニュージーランド 521
8. 日本の旗日本 520
9. オーストリアの旗オーストリア 515
10. オランダの旗オランダ 508
1. 中華人民共和国の旗上海 575
2. フィンランドの旗フィンランド 554
3. 香港の旗香港 549
4. シンガポールの旗シンガポール 542
5. 日本の旗日本 539
6. 大韓民国の旗韓国 538
7. ニュージーランドの旗ニュージーランド 532
8. カナダの旗カナダ 529
9. エストニアの旗エストニア 528
10. オーストリアの旗オーストリア 527

OECD生徒の学習到達度調査 - Wikipediaより

 

 残念ながら2000年より始まった調査なので、経年変化を見ることはできない。読解力で2回ほど外れたのを除いた他ではすべてトップ10に入っているという日本の子供の学力の高さを証明する資料以外何ものでもない。数学的リテラシーの4回の調査ですべて10位以内にいるのは、日本と韓国、フィンランド、スイスの4カ国だけだ。ちなみにフィンランドだけが全年全科目で10位以内に入っている。また、日本が上位入りを逃したことのある読解力は当然に各国語で行われるので、実施される地域によって問題が異なる。同じ難易度で作られたはずのものでも、問題が違えば点数が変わってくるのは、毎年のセンター試験の平均点などを見れば明白な事実。なのにそれを国際比較することに果たしてどれだけの意味があるだろう。

日本の子供の学力は低下したのか。それを明確に示す証拠は無い。たしかなのは、OECD加盟の先進諸国の中でもトップクラスの学力を保っているということだ。

 

では「ゆとり教育」は失敗ではなかったのか。たしかに「ゆとり教育」は失敗だった。でも、それは「ゆとり教育」で学力が低下したという意味での失敗ではない。「ゆとり教育」で目論んだ成果が上がらなかったという意味での失敗に他ならない。威信をかけた一大プロジェクトの成果が現状維持だったので失敗だった。

なぜ失敗したのか。文科省中央教育審議会はその理由として、理念が理解されなかったことと、それを指導するスキルが教員に備わっていなかったことなどを挙げている。

 

子どもの自主性を尊重する余り、教師が指導を躊躇する状況があったのではないかと指摘されている

 

体験的な学習や問題解決的な学習を重視する総合的な学習の時間を創設したが、学校教育全体で思考力・判断力・表現力等を育成するための各教科と総合的な学習の時間との適切な役割分担と連携が必ずしも十分に図れていない

 

 こうした文科省の総括に私は大いに同意したい。詰め込み型の教え方しか知らない人間に、来年からは自由に考えられるように教えろと言ったって、そんなことどだい無理な話だ。心ばかりの研修や講習でそれが身につくはずもない。

 

もちろんその不可能性に気付かず「ゆとり教育」を進めていったことがそもそもおかしいと言えばおかしい話ではあるんだけれど。兎に角そうして「ゆとり教育」政策からの撤退が進められている。

 

繰り返しになるが、子供の学力が低下したことを明確に示す証拠は無いし、仮に低下していたとしてもそれが「ゆとり教育」によるものだということを示せるものもまた無い。