共産党が働かないから大阪維新の支持が伸びる

アカウント取ってから特に書きたいこともないままもう3ヶ月近くたって、事実上の初ポストとなってしまった。はじめまして近田です。
はてブで見かけたウィスコンシン州での落ちこぼれゼロ法との戦いについて - Togetterを読んで、思ったことがあったので書き殴る。Togetterの内容を雑にまとめると、「米で失敗に終わった教育改革と同じことを大阪維新がやろうとしてるけど、支持してる奴ら頭大丈夫か?」といったもの。ここでは教育改革の中身ではなく、大阪維新を支持せざるを得ない状況を作った左派政党の不甲斐なさについて書いていく。

はっきり言って、大阪維新が支持を集めるのは、左派政党が仕事をしていないからじゃないか。

私はかつて共産党に期待していた。社会主義国家の樹立を党是から消し、自衛隊の適法も認めるなど変わりつつある日本共産党に期待していた。そして『蟹工船』ブームがやってきた。共産党が世間の注目を浴びつつあった。そうした中で共産党が掲げた政策は、「年金の堅持」と「後期高齢者医療制度の撤廃」だった。もうガッカリした。共産党は喘ぎ苦しむ労働者よりも、数の多い高齢者の票を取りに行ったんだ。

共産党でも、社民党でもそうだけど、どうして彼らはかつて自民党やGHQが作った制度を頑なに守ろうとするんだろう。それだけで彼らが左派として役立っていないことを示している。彼らのしているのは革新ではなく保守政党の仕事だ。しかも彼らがありがたそうに守っているものは、かつて自分たちがあれほど非難していたものじゃないか。政権与党をどうこう言う前に、自己批判でもしていろ。

それと、何年か前の都議選前に生活者ネットを叩く共産党の広告を見たとき、あれは本当に悲しくなった。もうアホかと。闘う相手はそこじゃないだろ。彼らには昔からそういうところがあるみたいだけど、左派同士でdisりあって一体どうする気なんだ。万国のプロレタリアを団結させろよ。

そんな状況で、自民党はもうダメだ、民主党はもっとダメだったとなったらどうする。左派が変革を起こせると思えるだろうか。政治を市民の手に取り戻すと信じられるだろうか。できるわけがない。たとえ福祉が必要であっても、現状にNOを示すためには維新を支持するのも自然なことだ。だって他に受け皿がないんだから。

左派は懐古主義に陥った時点で、もう存在意義がない。共産・社民を始めとした左派諸政党には、できればもっと未来志向の提言をして欲しい。もしそれができないのなら、国民新党とでも合流しちゃえばいいのに。