唐揚げが食べたくて吉野家に行ったけど、唐揚げがなかった。悲しい。唐揚げがないから店を出る勇気もないので、仕方なく牛玉スタミナまぜそばを頼んだ。この前週刊日経トレンディ&クロストレンドで言ってたやつだ。*1*2 吉野家で初の麺メニューであり、開発にも長い時間を要した、若年層や女性層、インバウンドを取り込む切り札だという。

まずくはない。
いつもの吉野家の牛肉。スタミナというほどのパンチはない少し甘めのタレ。学校給食を思い出させるコシも旨みも無い謎麺。ネギと、揚げ玉と、卵。それらを混ぜ合わせた人肌の何か。別にまずいわけではない。既存のまぜそばと違いすぎるのだ。
たとえば、ペヤングだ。ペヤングソース焼きそばというカップ麺がある。あれは焼きそばだろうか。あの細く柔らかい麺も、甘くしかしスパイシーなソースも、一般的な焼きそばとはあまりにかけ離れている。だけども、あれはあれで美味しいのだ。
こうした例えを以前にも持ち出したことがあるなと思い出す。大学近くにあった、マレーシア風エスニック中華の店だ。*3 マレーシア風エスニック中華って何だよ。何だかわからないけど、看板にそう書いてあったんだから仕方ない。大学に入学するとだいたい誰もが一度は行ったものだった。
例に漏れず、私も一度だけ食べに行ったことがある。マレーシア料理なんてひとつも知らなかったけど、聞いたことあるメニューが並んでいたように記憶しているので、マレーシアにとらわれずにエスニックのメジャーな料理をアレンジしながら出していて、だからマレーシア風エスニック中華だったんだろう。そこで私が食べたのはカレーラーメンだった。
そんなに具体的には覚えていない。特別にうまくも、まずくもなかったと記憶している。まずくはないんだけど、あそこの店のカレーラーメンと、カップヌードルカレーのどちらでも好きなほうを食べていいと言われたら、私はカップヌードルカレーを食べると言っていたのを覚えている。600円の価格差があるけども、それでもカップヌードルカレーのほうがいい。あれ? ペヤングの例えと違うじゃん。
おかしいな。書き始めたときの想定とズレてしまった。
とにかく、吉野家のまぜそばは、既存のまぜそばとは大きく異なるそれであったということ。決してまずいものではなかったけども、私は吉野家のまぜそばよりは、カップヌードルカレーのほうが好きだったという話。