電気毛布を使いたい話

寒い。

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がある。*1 しかし驚くべきことに今年は既に2度の彼岸を向かえている。*2 にもかかわらずこの寒さなのである。米カリフォルニア大学などの研究によると、地球の平均気温はこの5000万年のあいだに10℃以上も低下しているという。*3 いったい地球はどうなってしまうのか。

 

 

あまりの寒さに耐えかねて、電気毛布を部屋の奥深くから発掘する。そうして使おうとするが、無いのだ。空いているコンセントが無い。どうして。いったい去年はどうやって使っていたのか。仕方がないので、机周りを整理する。この、もう動かないデスクトップPCいらなくね?という事実に気づく。いらないというわけではぜんぜんないんだけど、でも現実問題として起動すらしないのだから、取っておいても意味がない。捨てる他ないよね。でもどうやって?

自治体のサイトを見ると、PCはゴミとして捨てることはできない、役所やいくつかの施設で回収を行っているとのこと。だけど回収できるPCにはサイズの制限があり、それはノートPCに限られるものだった。規定サイズを上回るものは提携業者を利用しろという。つまり我が家のデスクトップは役所では回収できないので、どこだかの業者に送り付けなければならない。

業者のサイトにジャンプする。環境省認定だよ、多くの自治体と提携しているよと謳っている。曰く、WEBで手続きすれば配送業者が無料で取りにくるとのこと。あまりに大きな箱だったり、データ消去を依頼したりさえしなければ、処分料も輸送料もかからないとのこと。この場で決めなければまた数ヶ月から数年は放置することになることは目に見えていたので、えいやと手続きを進め、PCを適当な段ボールに詰めた。手続きに難しさはなく、段ボールサイズの規定も余裕を持って下回った。やはり勢いで進めるに限る。

 

机の足元のスペースが広がった。コンセントにも空きができた。これで電気毛布が使える。

プラグを挿して、電源を入れる。温かい。寒い部屋が暖かくなるというわけではないけれど、足が温まるというのはなんというか多幸感を得られる。気持ちいい。