8日ぶり306回目

この数ヶ月はわりとマメにブログを更新してきたので、1週間あいたのは随分と久しぶりに思える。特別に忙しかったわけでもなく、何か更新できない事情があったわけでもない。書くべき理由がなかっただけであり、面倒くさかっただけだ。

 

 

b.hatena.ne.jp

 

最近はドコモ口座が話題騒然だ。メールアドレスのみで、何の本人確認もなく、いくらでも口座が作れてしまうことで、認証の割られた銀行口座から現金を盗み出されてしまうという事件だ。ドコモ口座けしからんみたいな風潮が強くて、まあたしかにけしからんところもあるんだけど、そもそもは銀行のセキュリティがザルであることが問題であるはずじゃないか。暗証番号だけでネットバンクにログインできるとか馬鹿なんじゃないかとしか思えないシステムを採用している銀行が少なからずあることが信じがたいし、何の本人確認もないまま作られたドコモ口座に口座振替を、これもまた何の認証もなく許可するだなんてどう考えたって頭がおかしい。こんな頭のおかしい運営をしている銀行でなく、さもドコモが悪であるかのような報道、それを無批判に摂取してはドコモを責める人々。ドコモ口座の存在によって追跡が困難にはなったのだけれど、それ以前に銀行のセキュリティが割られて送金できる状態になっていたんだぞ。

 

 

www.buzzfeed.com

 

報道は金食い虫だから、テレビ報道が低俗になりがちなのは仕方がない部分があると思っていたところがある。だけれど、より低予算であることが明白なTBSラジオsession22が十分な質を持った報道を提供しており、原因は予算ではなかったのか、では何故……という気持ちが強い。

人々がマスメディアを離れてインターネットを中心に情報を摂取するようになると、関心の強い情報をより多く集めるようになってしまい、結果としてどうしても偏りが生じる。インターネットには良さがあるけれど、それは万能ではないのだ。だからテレビ報道は、その弱みを補うように報じてほしかった。テレビとネットで情報を補完し合ってほしかった。けれどテレビ報道は、既存の視聴者をつなぎとめることばかりに注力しているように見える。インターネットを使わない、あるいは使えない人たちに向けて、情報をより簡略化してわかりやすく伝えようとする。情報をわかりやすく伝えることそれ自体は決して悪いことではない。しかし、情報をわかりやすくするためには、しばしば情報が意図的にそぎ落とされ、表面的な「理解」しか得られなくなりがちだ。