セミセルフレジとはなんだったのか

セミルフレジというのは、各商品のバーコード読み込み等は店員が行い、現金・クレジットカードなどでの精算のみ客が機械で行う方式のこと。セルフ精算レジと呼称する店舗もある。回転の速さだけを考えれば、セミルフレジが一番速いんじゃないかと思っている。まあ、もちろん商品にICタグがつけられていて、ゲートを通れば自動的に精算できるような仕組みがあれば一番だが、食品スーパーへの普及は現時点ではあまり現実的ではない。

今回はそういう理想的な話ではなくて、現実のヤオコーの話なわけだが、店員さんのレジ打ちが終わり次第、精算機の前へと移り、そこで客が各自支払いをするという仕組み、だったはず。つまり下の図のようであって、客が支払いを済ませている間に店員は次の客の分のレジ打ちを進めることができる。精算機が2台あるからもたもたしてるおばあちゃんがいてもよほどのことがなければ詰まることはない。

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ところが、だ。今日行くと何故かお支払いは現金ですか?と聞かれる。いえ、クレジットカードで、と答えるとレジの右下を指さされる。カードをこちらに入れてください、と。よく見るとたしかにカードを差し込めそうな何かが取り付けられている。どうやらそこにクレジットカードを入れるようではあるが、差込口が2種類あって、とっさのことでどうしたらいいか戸惑っていると店員さんが、ICチップ付いてるタイプですか? でしたらこちらに、みたいなことを言ってくれてようやく理解が追いつく。クレジットカードなんて期限があるだろうに、今どきIC非対応のカードなんて存在するのか。

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問題なのはIC云々ではなく、何故カード挿入が精算台ではなく、店員の打つレジのほうに設置されたのかだ。たしかに今回は端末がわかりにくくて、店員さんが目の前にいたことでいくらスムーズにできたという事実はある。だとしてもだ。本来そうした作業は精算機のほうで行うべきではないのか。カードの精算をしているあいだ、店員さんは、つまりは次の客も、余計な待ち時間が生じてしまう。クレジットの精算なんてほんの数秒で終わることではあるんだけど、どうも非合理なようでもやもやしている。