インターネットについて考えている

考えているふりをしている。
実際のところ大して考えてなんていない。
ただ残念に思っているだけだ。
はてなブックマークはいつからこんなに残念なことになってしまったんだろう。
最初からこんなんだよ。何も変わってないよ。
数年前の私ならそう答えていただろう。
そう。はてなブックマークは前々から、淀んだ汚い場所だった。
でも、そんな場所が好きだった。
いろんな人がいた。
その大半は役に立たない屑だけど、たまに優れた知見があり、
あるいは役には立たなくても、ハッとさせられる気づきがあったりしたものだ。
もちろん今でも無いわけではない。
たまにはそうした発見もある。
だけど、以前はもっとあった気がしたんだ。
減ってしまったような気がする。
新しい出会いは減り、そのかわりに悪態が増えた。ような気がする。
前からそうだったような気もする。
私の捉え方が変わってしまったのかもしれない。
インターネットの夢から覚めてしまったのかもしれない。

テレビは見ないほうがいい、という言説をたまに見かける。
テレビの情報はデタラメばかりだから、見ないほうがいいという。
じゃあテレビを見ないでどうするのか。
まさかインターネットを見ろと言うわけでもあるまい。
インターネットほどデタラメにあふれたメディアなんて他にあるまい。
インターネットの中から真実を見つけ出せる人であれば、マスメディアの欺瞞に騙される心配だっていらないだろう。
でも多くの人はそうではない。
何が本当で何が嘘かなんてわからない。
私だってわからない。
うそはうそであると見抜ける人でないと難しい、という言葉がある。
でも、嘘を見抜ける人なんていない。
人類にとってインターネットの利用とは、それほど難しいものなんじゃないか。