全身がダルくて、二日酔いかな?と思った。二日酔いになるほど飲んでやいないけども、それだけ老いてしまったということなのかもしれない。
だが違った。
翌日はさらに悪化した。頭が痛い。体は動かすのもしんどい怠さ。熱がある。これはダメだと思った。
その日はこれといった予定もなかったので、仕事は休みをとった。できれば翌日も休みたいと相談してみたが、それはかなわず、午後からでもいいから出てこいとのことだった。
翌日も相変わらずだった。前日よりかはいくらかマシで、気合いで出勤することはできそうではあるが*1、やはり頭痛が酷いことに変わりない。身支度を整えて、駅前の内科が開くのを見計らって出発した。
結論から言えば、インフルエンザだった。熱こそ36.9度しかなかったものの、念のため、といってやってみた検査は陽性だった。出勤はダメだと言われたので、そのとおりに職場に伝える。休みが確定した。
帰りにはスーパーに寄って食べられるものを買う。前日にはポテトサラダしか食べていない。蒸しパンとプリンと野菜ジュースを買って帰った、ような気がする。
休みといっても、体調が酷いのだ。増田を読んでいくような元気はない。ただただ一日横になっていることしかできない。
食欲は無いけど薬だけは飲んでおこうと思って飲むも、強い寒気に襲われて、やがてすべて吐くこととなった。
そうして何日かが過ぎた。寝て起きて、とにかく何かを食べて薬を飲んでは、また寝るという生活をしていると日にちの感覚がなくなっていく。
熱は下がり、頭痛は治まったが、体調が回復したとは言いがたい。まだインターネットを読み漁る元気はない。文字を読むということが多くの体力を要することを思い知る。プライムビデオでモヤモヤさまぁ〜ずを見続けることしかできない。
インフルエンザでは、熱が下がってからはもう元気なのに、ウイルスが死滅するまで外に出ることができずに退屈だ、という話をよく聞く。インフルで暇だから長文を書いてるよみたいなブログも見かける。
どうして彼らはそんな元気なんだろう。あるいは、どうして私はいまだこんなに病んでいるんだろう。これが老いなのか。もう今後私の体調が「回復する」ことなんてないのではないか。そんな恐怖に襲われる。老いは65歳になって訪れるのではない。老いはすぐそこにある。老いという観念に囚われる。
体力もだいぶ戻ってきたとき、寿司が食べたいという気持ちが湧いてきた。しかし最寄りのセブンイレブンには置いていない。職場最寄りのファミリーマートには置いている握り寿司が、セブンイレブンには無いのだ。
仕方なく駅前のスーパーまで歩く。
時間が遅かったからか、スーパーにも期待していたものはなかったが、そのかわりに刺身が値引きされていた。普段はとても買おうとは思わないような所謂お高い鮪の盛り合わせだったが、半額になっていたので買ってしまった。そして、これがうまい。やはり高いものには高いだけの理由があるのだ。
出勤停止命令も解け、ウイルスも撲滅したはずが、まだ咳が止まらない。耳鼻科で咳止めを処方されるも相変わらずだ。咳以外はもうすっかり良くなったのに。
モヤモヤさまぁ〜ずも間もなく見終えてしまう。
*1:仕事ができるわけではない