3年目のマストドン雑感

friends.nicoがサービスを終了した。*1 ドワンゴの運営する、日本で3番めに利用者の多いマストドンインスタンスだった。 少し前に、グループの経営がうまくいっておらず刷新していくというようなニュースはあったにせよ、これは驚きだった。その第一報が流れたとき、私はたまたまマストドンを覗いていたのだけれど、タイムラインではニコフレの話題一色となった。 三大インスタンスの中でもっとも経営母体が大きいこともあり、その衝撃は大きく、誰もが明日は我が身を思った。


しかし、どうだ。マストドン以外での反応はどうだったか。
Twitter(というか私のタイムライン)でも、はてなブックマークでも、リアクションはごく限定的だった。 その反応の小ささにまた驚いたものだ。 ネットのすみっこで変なことをしている人たちがいるんだ程度の関心を持って眺められているものかとばかり思っていたけれど、決してそんなことはなかった。ネットに入り浸っている人たちにすら、何の関心も持たれていなかった。世間的には、マストドンは、とっくに終わっていたんだ。


ムーブメントとしてのマストドンは衰亡し、 企業によるインスタンス運営のメリットも見出だせなかった。 しかし、だ。2年前から言い続けているように、マストドンは本来的に大規模インスタンスに適しておらず、中小インスタンスが乱立して然るべきものである。そして、多くの個人運営インスタンスは今も元気だ。当初一年間で多くの小規模インスタンスが立てられては消えていったが、その波を乗り切ったインスタンスは今も変わらず継続しているものが多い。ニコフレの後継鯖も個人有志によって立てられた。*2 今しばらくは中小インスタンスの活躍が続くだろう。マストドンは経済合理性には適わないが、経済的利益を求めないコミュニティにとっては依然有用なサービスなのだ。


個人的には、はてなハイクが終了してから、マストドンの利用が増えた。マストドンインスタンスpawoo*3をメインとしながら、gochisou.photo*4 www.nekotodon.com*5 heislandmine.work*6を利用している。最近ではDiscordのような閉じたチャットサービスの利用も広まっているが、私はwebの古い理念を信奉をしたいので、どうも馴染まない。やはり情報は公開されて、垂れ流されてしかるべきだと思っている。私がネットを見ている分、私も見られなければならないし、さほど有益な情報は提供することもできないけれど、それならなおさら些細なことでも記していくべきなんじゃないかと思っている。

 

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