広告を観に行く

昨日は恵比寿で仕事があって、それでガーデンプレイスプロジェクションマッピングなるものをやっていたので初めて見た。
私が見たことがあるのはこれだけだから、もしかすると一般論としては当てはまらないのかもしれないけど、思ったことを書いてみる。

 

 

 

まず驚くのは、全然大したことないな、ということだった。映像で見るとさほど気にならないんだけど、実際に間近で見ると、背景の建物がはっきりと見えていて、映像の投影に違和感がある。人間の目は、カメラのセンサーよりもずっと高精度だから、見えなくていいはずの実際の建物のデザインがはっきり見えてしまう。
逆に言うと、動画撮影に最適化している。SNS映えし過ぎているとも言える。それを目的に行っているんじゃないかとさえ思えてくる。
プロジェクションマッピングを行うことで、多くの人がそれをSNSに投稿すれば、さらに多くの人が見ることになる。宣伝広告としては悪くない。とはいえ実際にはどれだけのコストがかかっているのかわからないので、何とも言えないところではある。
対コスト比がわからないところではあるけれども、宣伝広告を来場者が勝手にSNSでシェアしてくれるというのは、素晴らしい仕組みだなとは思える。広告をわざわざ見に来る人がいて、それをわざわざ拡散してくれる。これは便利だ。
こうしたコンテンツ性の高い広告が広がってくれればいいと思う。しかし、プロジェクションマッピングが広がっても、それがありふれたものになってしまうと、わざわざ見に来るひともいなくなるし、SNSに上げる人もいなくなる。それでは困る。常に新しい、珍しい、エンターテイメント的な広告を見出し続けなければならないのだ。これはつらい。