タレカツ丼

今かつやでタレカツ丼なるものを初めて食べてきた。これが一口食べると、思っていた味と全然違っていて、
これは新しい。んっ?新しいのか……これは? これは、何だ? 何なんだいったい……!?
みたいになって、要はそこそこに美味しいんだけど、得体の知れぬ違和感があるわけですよ。その原因がなかなかわからないわけなんです。なかなかわからないと言っても、こっちもコガネムシやらオオカバマダラやらを捕まえなくちゃならないし、そんなにカツについて深く考えながら食べていたわけでもないんだけど、食べながらも釈然としないでどこか気持ち悪さを抱えながら食べ続けた。
そうしてカツの最後の一枚も食べ終えて、バザーにリンゴを出し終えたところで顔を上げると、そこにメニューがあるのでもう一度見てみる。するとタレカツ丼のところにはしっかり「鶏ささみ」って書いてあるのね。あれっ、カツって鶏だっけ? いや、普通は豚だよね。それじゃん。違和感の正体それじゃん。完全にそれだよ。鶏だよ。気付けよ。一口食べて鶏だって気付けよ。なんで気付かないかなあ。もう、やだ……。