近田
やばい。飲むハンバーグという概念を知ってしまった。そんなもの知りたくなかった。
というわけで早速やっていきましょう。
見たのはこっちの記事だったけど、今回は原典を参考に閉店間際の業務スーパーで買ってきました。700円くらい。
まずは鍋をよく温めて油を引く。そしてタマネギを投入するんだけど、500gの冷凍タマネギを入れた途端、ジューッ、と鍋は大きな音を立て、しかしすぐに静かになる。鍋の温度が一気に下がったんだ。最大火力で加熱し続けるものの、再び鍋が十分に温まるまでには3ヶ月を費やした。
鍋はようやく温まるが、今度はタマネギから冗談みたいな量の水が湧いて出る。そりゃあ野菜を加熱すれば当然に水は出てくるだろうが、こんなに出てくるものだったろうか。1年と6ヶ月の歳月を経て、ようやく水分を飛ばしきったところで今度は挽き肉の登場となるが、ここで歴史は繰り返さえされるのだ。
タマネギも十分に温まっていたこともあり、前回ほどにの被害は及ばない。肉が溶けて色づき出したところで昆布茶と食べるラー油を加え、よく混ざったらトマト缶を入れる。
しかし、このトマト缶、だ。当たり前のように1缶入れたのだが多過ぎた。水分が多過ぎる。加熱せども加熱せども水が減る気配がない。30年に及ぶ除水作業も甲斐無く、「飲むハンバーグ」というくらいなのだからこれくらいがちょうどいいのだと強がるのが精一杯だった。
実際に食べてみると、まあ悪くはない。ふつうにおいしい。だけど、ハンバーグというよりは、ハヤシライスが近い。たしかに肉味は強いけど、ううむ、これはハンバーグなんだろうか。トマトが強すぎたというのもあるかもしれない。水分の問題を置いておいても、トマト缶とルーを両方使う必要はなかったかもしれない。あるいは香辛料を増やせばまた違った印象になったかもしれない。水分を飛ばす作業さえ省ければ調理自体はそう手間もかからずにできるので、次回はより良い結果を残したい。