批判面倒くさい

すべて間違いが反駁されるべきかといえば、決してそんなことはない。そんなことはないんだけど、ほとんどが好意的なブックマークコメントで占められているとやはりもやもやする。お前ら疑似科学には大喜びで石を投げるのに、デタラメな日本語解説は放置するんだな。まあ、放置するというよりも、わからないんだろうな。本当かどうか知らんが、はてなユーザーには理系が多いらしい。疑似科学の誤りには気付くことができても、文法の誤りには気付けない。そういうことなのかもしれない。
 
じゃあお前が指摘しろよという話なんだろうけど、正直面倒くさい。別に俺も日本語とか詳しくないし。いちいち調べて根拠を示すだなんてやってられないわけですよ。前に書いた「過去形」批判くらいだったら調べずにも書けるけど、あの程度のことでも何もわかってない馬鹿がいちゃもん付けにやってきた。たしかに助動詞「た」が「過去」ではなく「確認」の意味で使われていると断定したのは私の言い過ぎだった。もしかすると「過去」の意味で使っていた可能性もある。その点だけは私の瑕疵だった。だとしてもだ。日本語の活用に「過去形」が存在しないことは明確な事実で、たとえ「た」が過去の意味だったとしても、あれは連体形である。過去形ではない。そんなのは中学国語の範疇だ。頼むからそれくらいのことわかってくれよ。忘れていても、指摘されたら理解してくれよ。元素記号とか三角関数がわからないというのと同程度じゃないか。
 
そう考えるとNATROMさんとか本当すごいよ。あの人どんだけ丁寧に説明し続けているんだよ。俺程度の教養しか持ち合わせていない人間にも十分理解できるように、しっかりと論拠を提示しながら解説してくれるんだから素晴らしい。どれだけ馬鹿に嘲笑されても、力強く語り続ける姿勢は本当に頭が下がる。俺でも十分理解できているというのは少し話を盛ってしまったところがあるかもしれない。本当はちょくちょくわからないところもある。
よくよく思えば、疑似科学だってきっちりと論理立てて批判しているのはごく少数の人たちだな。大半の人たちは、ただ文句を言い、嘲笑するだけで、理解しているのかどうかも定かでないイナゴに過ぎない。デタラメな日本語解説が跋扈するのも困るが、かといってイナゴが飛び交い田畑を荒らすのも考えものだ。モヒカン族の再興が待たれる。