はだしのゲンで表現の自由とか言い出す人

ゾーニングの問題が出るたびに「表現の自由」を声高に掲げる人たちは何なの?
描くことも、それを公表することも禁じていないのに。ゾーニングはただ流通の話だろ?

たとえば中学生カップルが憲法24条を掲げて、自分たちが結婚できないのは人権侵害だと訴えたら、あぁ頭の緩い子なんだと思うだろう。
それが21条になると勝手が変わる。インテリジェンスな人たちが平気で表現の自由を叫んじゃう。21条は絶対だとか言っちゃう。

表現の自由や出版の自由が他の人権と比べて強い権利とされるのは、政府による検閲や弾圧の恐れがあるから。政府による検閲があっては、他の人権も脅かされるから。だから21条には「公共の福祉に反しない限り」の文言が無い。
でも今回のはだしのゲンゾーニングの話では、すでにその問題はクリアされている。すでに表現され、出版されているし、今後表現することも出版することも妨げていない。

はだしのゲン」がゾーニングされるべきなのかどうかは知らない。教育学の知識は乏しいし、何より私は「はだしのゲン」を読んでいない。飽くまでゾーニングの問題と表現の自由とを混同することが馬鹿げているということを言いたい。