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圧倒的な東京を実感した

引っ越しをした。
生まれ育った東京に帰ってきた。とは言っても、出身は練馬だけど越したのは世田谷。それに今までも横浜に住みながら都内の職場に通っていたので、帰ってきたという表現も正確ではないかもしれない。
それでも4年振りに自宅が東京23区内になることに多少の喜びと安心感がある。

実家を出て2年間を大阪で、その後の2年間を横浜で過ごして、やはり東京という街の特別さを感じる。
特に横浜との比較で強く思うところがあった。



大阪から横浜に越してくるときには、関西から関東へ、ホームグラウンドへ帰るんだと信じ込んでいた。
でも違った。
横浜は東京ではなかった。全然違う。こんな街がホームであるわけがない。まだ大阪の方が東京に近いくらいに感じられた。

横浜は、イメージとは違って、片田舎だった。
多様性がない。駅前の繁華街には見たことあるようなチェーン店ばかりが並ぶ。駅から離れてもやれイオンだダイエーだ。ラーメンは脂ぎった太麺ばかり。最も成功しているニュータウンといわれる港北ニュータウンも、その魅力が少しも感じられなかった。
しかしそんな横浜を、なぜか横浜の人間は大好きだ。郷土愛が強過ぎるように思える。そして彼らは何かと東京に対抗心を燃やす。
そんな横浜がどうしても好きになれなかった。なんだか田舎臭く感じられる。大阪の方がまだ過ごしやすく感じられた。はやく帰りたかった。



東京に引っ越して感じるのは、何より落ち着くということ。
駅から離れた何もない住宅地、部屋も横浜のときよりずっと狭くなった。横浜の自宅の方がずっと便利な生活はできていた。だけど東京の方が落ち着く。
街行く人の多様性に和まされる。隣人の寛容さと無関心さにホッとする。選択肢の多さに安心する。帰ってきたんだと実感できる。

小さい頃は練馬は田舎だと思っていた。
新宿に出るよりも埼玉県の方が近かった。JRも無い、デパートも無い、当時は映画館も無かった。逆に畑があって、牧場があって、野菜の無人販売所があり、貝塚があった。
だけど間違ってた。
練馬は田舎じゃない。大都会東京の一部だった。大阪や横浜とは確実に違った。
街は横浜の方が何倍も、比べるまでもなく栄えているのに、横浜は田舎だと感じられる。横浜が田舎だと感じられてしまうほどに東京はデカい。馬鹿デカい。桁外れのデカさだ。