増田日本語認証問題
はてな匿名ダイアリーというサービスがあって、その英語表記anonymous diary(アノニ"マスダ"イアリー)から増田と呼ばれている。サービスを増田と呼び、そのユーザーも増田であり、さらにはコンテンツも増田なので厄介。つまり、増田が増田で増田を書く、ということ。わかりにくい。
はてな匿名ダイアリーに「はてラボセンター試験認証」を導入しました - Hatelabo Developer Blog
- [増田]
- [hatena]
効果があったためって、なぞなぞ認証は前からやってるじゃないですか。/ 機械入力を弾くのではなく、非日本語文化圏からの利用を弾くかたちになってしまっていて、本当にそれでいいのかという感がしなくもない。
2016/04/02 20:14
10年ぶりに眼鏡を買った話する?
知らなくても選択しなければならない問題
なんかはてなブログからメールが来て、1年前のブログを振り返ろうとか言ってるわけ。あーはいはい、とか思いながらも挙げられているのが知らないと検索できない問題 - 殴る壁で、ああそうだなと思うところがあったので書き出してみる。
というのも、だ。最近はてなでは大学中退した人が話題じゃないですか。妙に叩かれているじゃないですか。叩かれているというより、馬鹿にされてる、かな。どっちでもいいけど。
俺だっていろいろ言いたくはなる。自分の意志で選んだ大学はダメだったのに、今度の「事業」だっていったい何が違うんだとか。在学中に起業して退学した実業家は多いけど、退学するのはだいたい事業が軌道に乗ってからだろとか。でも俺だってそんなこと言える立場じゃないわけだ。俺だって楽して好きなことだけして生きていきたい。別にレールを上を走って成功したわけでもない。くだらないと思いながらささやかな抵抗を繰り返してきた。知識もないのにやりたい分野に飛び込んだり、経験もないのにスタートアップに参加したり、その結果がこのザマなわけだ。
いや、俺の話はいいんだ。そうじゃなくてさ。結果論として間違った選択ってのはどうしても出てくるんだ。そして往々にしてそういう選択は、傍目から見ても間違っている。*1 だけど当の本人だけがそれをわからない。理解するだけの知識も経験もないんだから。
書きました / 「自己決定」の光と闇 4ヶ月で大学を中退し起業をめざす 石田祐希さんインタビュー https://t.co/49f4OkHakr
— わかり手 (@ganbare_zinrui) 2016年9月19日
学生時代に人脈作っとけとかクレカ作っとけとか、そういう話はよく出回っているんだけど、こういう健康リスクの話はあまり多くない。あと、フリーランスは営業や雑務が必要になるから、好きなことだけしたい人は会社勤めのほうがいいよみたいなことをモフモフ社長がよく言ってる印象だったけど、検索するとそんなに言ってなかった。
動き始めると、本来やろうとしてたことから外れて来る、というのもありそうだ。
— 岡安モフモフ@アーガイル/スプラトゥーン (@shields_pikes) 2014年11月10日
不自由な体制からの解放を旗印に集った同志たちが、団体内の厳しいルールに縛られる。
好きな仕事だけやりたくて独立したフリーランスが、雑務に追われる。
などなど。
さっきのパンク精神の例と、ちょっと違うけど。
こういう情報って働いている人にはある程度想像のつくところではあるんだけど、そうした選択を迫られるときって概してまだ若い。高校生や大学生だったり、働きはじめて間もないころであることが多い。*2 どんな仕事が、働き方があるのか、どんなメリット・デメリットがあるのか、自分にはどんな適性があるのか、ほとんど何もわからない。しかも質が悪いことに、本人は「わかっている」と思いがちだ。そりゃあ今までに怪我も病気もしたことがないと、健康リスクなんて言われても、健康管理には気をつけようくらいにしか思えない。でも選ばないといけない。マジ無理ゲー。そりゃあ若者も保守化するわ。
だから間違った選択を我々は嘲笑うべきではないと思うんだ。目指すべきは、レールを外れても戻ることができるようにすることだったり、勤務先への依存が強すぎるクレジットスコアの評価形式を改善したり、働けなくなったときのためのセーフティーネット整備を進めたり、だ。間違った選択を間違いでなくしていく。そういうことこそ必要だと思うんだ。
カレー屋
インド人っぽい人のやってるカレー屋って、店構えとかメニューとかどこの店もすごくよく似てるのに、味は全然違うから不思議。先週は湯島かどこかに行ったので、たまたま目にとまったカレー屋に入ったんだけど、その店はハズレだった。何がハズレなのかというのを上手く言語化することができないんだけど、あんまり美味しくなかった。美味しくないことはないんだけど、1000円近く払って食べるほどの味ではないよなあという印象。世の中1000円も払えばだいたいもっと美味しいものが食べられるじゃないか。
その日は私が店を出るまで新しい客が入ってくることもなく、終始一人きりだった。いくらなんでも客入りが少なすぎる。駅から少し離れたところにあり、こんなところで繁盛しているほうが不思議な立地ではあるが、それにしてもこれでは採算も立たないだろうに。これはもしかすると本当に悪質なあれにそそのかされたパターンなのかもしれない。だけど美味しいから潰れないでほしい。
見てきた感想
はい。
大作映画だと勘違いするからゴジラの風貌やCGにも違和感が出てくるが、はじめからB級映画なんだと思えば特に気になることもない。しかしどうしてB級映画にこんなに予算が集まったのかという疑問だけはいつまでも残る。
あともはや映画の感想じゃないけど、シンゴジラage「邦画」sageの人はもっと邦画をちゃんと見てほしいなと思う。たぶんTVCMをしているような映画しか見ていないんだと思うんだ。でも私の好きな、そしておそらくは彼らも好きな、邦画はそんな広告予算を持っていない。まずはゲオか、近所のレンタルビデオ屋に向かってほしい。そこで邦画旧作ランキングを見る。知らないタイトルだけど上位にいる作品があったら名作である可能性が高い。それが好きなジャンルであったなら是非一度見てみてほしい。でもその時には、過度に監督で選ばないでもらいたい。たとえば私は行定監督作品が好きなのだが、彼の予算の付いたメジャー作品は概して面白くない。企業もそれなりの思惑があって映画に出資しているのであって、そうした作品では監督の意図に沿った形で映画を作りにくくなってしまっているからではないかと思っている。だから、もし面白くないメジャー作品で監督を評価してしまっているのだとしたらもったいない。もっといい作品がいっぱいある。『シンゴジラ』が面白かったのだって、現代日本社会というコンテキストを共有していたからだと思うんだ。コンテキストが共有できていないと、あのユーモアは伝わらない。私が邦画を好きなのは、海外作品では難しいそうした機微を楽しむことができるからだ。
『シンゴジラ』感想
実は私もまだ映画を見てないんだけど、いろんな感想を見るにつれて、だんだんと気になってきている。公開当初はネタバレを忌避するレビューばかりだったので、サスペンス要素の強い作品なのかと思った。だけど、情報が増えるにつれ、どうやらそうではないらしいことがわかってきた。そんなに奇抜なストーリー展開ではないし、その出来を高く評価する声もあまり見ない。では何が良かったのか。それは、官僚制社会の風刺だったり、311の引喩だったり、過去作品のオマージュだったり、そうしたオタク心をくすぐる要素が上手く花開いたんだと思われる。なるほど、これはたしかに気になるが、しかし私に刺さる作品でもなさそうであり、わざわざ劇場で見る必要はないなと悟った。実際シンゴジラを絶讃するのはガルパンおじさんばかりじゃないか。ガルパンも劇場版は未鑑賞だが、テレビ版を見る限りではさほど高評価すべき作品とも思えず、彼らとは趣味が合わないと言わざるを得ない。
しかし、それでも気になる。気になるのは、zeromoon0さんが賞賛していることであり、そして何よりneji-koさんまでもが賛美しているからだ。「シン・ゴジラ」を観に行きました - カリントボンボン この記事で私の中のシンゴジラ像も修正を迫られた。