そういえばこの前

AbemaTVで「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のアニメをやっていて、たぶん見たことがなかったから2期だったと思う。それを休みの日に、ベッドに寝転んで、携帯電話をいじりながら、ダラダラと見ていた。ここで「スマートフォン」とか「iPhone」と書くのがなんか小っ恥ずかしくて避けてしまうのは何なんだろう。
こんなに可愛いわけがない妹の回想で、大好きだったお兄ちゃんがいつの間にかダメ兄貴になってしまった話が配信されていた。お兄ちゃんに追いつくために頑張ってきたのに。あいつがこんなにダメになってしまったのは地味子のせいに違いない。そして詰め寄る。あんたのせいだ、と。すると地味子は答える。もともとあんなだったよ、と。これは名シーンだと思った。名シーンであるべきだった。
ずっと憧れていた兄。努力を重ねて、ようやく兄に追いついた。するとどうだろう。兄はちっとも素晴らしくない。いったいいつから兄は変わってしまったのか。否。兄は変わってなんかいない。兄だと思ってずっと追いかけていたのは、理想の兄の虚像だったんだと気づく。少女が大人への一歩を踏み出した瞬間である。2時間映画が一本撮れそうだ。
もちろんこれは2時間映画ではなく、ライトノベルを原作としたテレビアニメであって、少女が大人になってしまっては物語が終わってしまうので、そんなシーンにはならないのだが。

画像をアップするがためのTwitter

キャベツ切るやつを買った。なんて呼ぶべきか名前がわからなかったけど、パッケージ見ると「キャベツスライサー」って書いてあるから、「キャベツ切るやつ」でも間違っていないはず。Amazonで買いものをしようとしたら、金額が小さすぎて送料を請求されたから、あわてて買い物かごに突っ込んだんだけど、これが一番高かったというあれ。

 

 

おそろしくキャベツが飛び散る。以前にバイトで似たようなものを使ったことがあるからわかっているつもりではいたけど、バイト先のキッチンと我が家のそれとではあまりに広さが違った。どうやらこいつは流しの中で以外は使えない。

 

 

半玉のキャベツの1/3くらいを切った。これでコンビニで売ってるカットキャベツと同じくらいの量かしら。もう少し多くなるものかと思ったけど、それほどでもなかった。たぶん刃の位置を動かしてキャベツの大きさを調整できるんじゃないかと思うんだけど、まあそれはおいおい覚えていこう。

 

 

キャベツの付け合せに豚肉を茹でた。2食分のつもりで買ったんだけど、気付いたときにはすべて茹でられていた罠。肥いの季節。

鯵の一夜干し

例に漏れず、弊社も圧倒的な人手不足であり、久しぶりに現場に出ているわけです。現場仕事自体は決して嫌いでないので一向に構わない。ただ私が現場に出てばかりでは会社の利益にならない。現場で一人で人の3倍の仕事をこなすスーパーマンなら良かったかもしれないが、生憎一人分の仕事しかさばけない。一人分をしっかりさばけているのかも定かではない。
 
私はね、頭を使った研究をするよりも、こうして体を使う仕事のほうが向いてたんじゃないかと思うんだよ。
 
学生時代、発掘に行ったときの教授の言葉が思い出される。当時は、このおっさん何言ってるんだと思った。お前は体なんか使ってないじゃないか。もう少し働けよ、って。でも今は少しだけわかるような気がする。
まず、いつもと違った仕事をするというのは気分がいいものだ。何をしていいのかわからずに右往左往するレベルでさえなければ、いつもは使わない筋肉を、いつもとは違った脳の部位を使うことは、なかなかに気持ちのいいものだ。同じ仕事をこなし続けたほうが効率が良いというのも理論上は正しいのかもしれないが、それだけではマンネリ化してしまい、仕事がどんどんとつまらなくなっていく。たまには気分転換をはさんだほうがメンタルに良い。
それに、現場仕事をしていると、自分が働いたんだという気がしてくる。終わらないタスクを減らしては増え、減らしては増えと繰り返していくのとは違い、現場ではたしかに仕事をした成果が目に見える。その日の終わりに、ああ今日はよく働いたという充実感が得られる。フィジカルな疲労感が、それをさらに後押しする。
 
私がわかったような気になっているだけで、あの時の教授がどんな心境だったのか、本当のところはわからない。わからないけど、私自身はそう感じている。つまり、私は現場仕事のほうが向いているんじゃないかと思えてくるが、それはきっと勘違いだろうということだ。

つらい

私がこんなにつらいんだということに対して、みんな同じように大変なんだ、という返答は本当に糞で、他の誰がつらかろうと私のつらさは緩和されないし、つらい環境が正当性を得ることもない。
だけど、私も一緒だよ、つらいよね、という言葉が返されるといくらかの慰めになる。与えられた情報はほとんど同じだけど、得られる解釈は大きく違う。どう考えても脳のエラーとしか思えないけど、現実問題として違うものは違う。願わくば、後者の言葉を返したいと思う。でも、どうしてそれがなかなかできない。つらい。

AbemaTVすげえな

すげえなと思ったというだけの話で有益な情報はありませんので悪しからず。

AbemaTVが若干話題になっているのは見かけたけど、どういうサービスなのかもよくわかってなかった。きっとGyaOみたいなもんだろうと思ってた。昔GyaOっていう変なサービスがあったんだよ。USENが提供していたオンデマンドサービス。映画やドラマが無料で見られるっていうんで、当時は私も暇Maxだったからよく利用者していたんだけど、まぁあまり便利なサービスではなかった。何が一番酷いって、CMの入り方が酷かった。作品の中途半端な部分でも容赦なくCMが入れられる。CM中は音量が急激に大きくなる。無料なのは映画では予告編だけ、ドラマやアニメは1話のみということもザラだった。そこまでは酷くないにしても無料配信サービスなんてきっと大差ないだろうと思っていた。
ところがそもそもオンデマンドじゃないのね。生放送、っていうとちょっと違うけど何て言えばいいんだろう。共時配信? 垂れ流し? リアルタイムで見るスタイルの配信だった。ってことは一ヶ月に1000本コンテンツを抱えていればいいというものじゃなくて、常に番組を配信し続けないといけなくなるじゃない。それが20数チャンネルもある。どんだけ膨大なコンテンツを調達し続けないといけないんだ。もうそれだけですごい。
それだけでもすごいんだけど、驚いたのはCMが特別多く入るわけでもないってこと。GyaOはCMばかりねじ込んできてたのに、AbemaTVはそういうところがまるでない。今はサービス始めたばかりで十分にスポンサーがつかないから、番組宣伝ばかりというのもあるんだろうけど。でも今後はある程度順調にスポンサーがつくとして、それで本当に利益取れるんだろうか? 地上波放送は一度に何千万人という人が見るから広告収入が得られる。誰も見ていないような、視聴率1%の深夜番組でも100万人が見ている。だけど、AbemaTVを一度に100万人が視聴する将来が想像できない。万が一に叶ったとして、それが20数チャンネルに分散されるわけだ。それで本当に収益が得られるんだろうか。CS放送はCM料で利益が得られないから視聴契約料を取っている。放送衛星やケーブル敷設のコストが無いとはいえ、AbemaTVでは視聴契約料を取らずに利益が上がるなんてことがあるだろうか。あるいは、それだけコンテンツが低品質ということなんだろうか。いや、アニメチャンネルにもよく知っている作品名が並んでいるし、MTVやスペースシャワーのチャンネルもある。そんなに内容が悪いとは考えにくい。これでどうして利益が得られるんだろう。本当にこれで継続できるビジネスモデルならAbemaTVマジすごい。タイムシフトが月額有料みたいな話もあるけど、それが主たる収益源だとも考えにくいんだよなあ。
番組表とかチャンネルの切り替えもわかりやすくて、操作も意外と軽快で良かったというのも書こうかと思ってたけど、書く場所がなくなってた。その技術力あるならアメブロもう少しどうにかしろよ。

なんかそれっぽいタイトル

声かけ写真展についてのブログがいくつか盛り上がっていて、私はそんな写真展の存在も知らなかったものだからちょっと覗いてみると、最近では子供に声をかけて写真を撮るなんてできなくなってしまって云々とか書いてあって、まったくその通りだなあと思いながら読み始めた。だけどどうやら様子がおかしい。ロリとか児ポとか、想定していなかった単語が飛び交う。そうしてようやく気づく。これあかんやつや。
作品がどんな意図で製作され、消費されているかということは、本来は当事者以外は知り得ない。だからもっと健全さを装おうとすればできるはずなんだよね。でも彼らはしない。ならば潔く散っていくのかと言えばそれもまた違う。どうしたことか被害者面をしている。曰く、古き良き時代は過ぎ去り、すっかり社会の目が厳しくなってしまった、と。完全にお前らのせいじゃないか。お前らのせいで、我々が写真を撮りにくくなっているんだ。
見知らぬ他人の写真を撮るというのがそもそも褒められた行為ではない。だから写真を撮る権利を声高に叫ぶつもりもない。だけど、やりにくいなあという思いはどうしても出てくる。世知辛い社会になってしまったなあと。俺はそういうのじゃないのにって。なのに"そういうの"側が同じこと言ってるのね。正直腹立たしい。
だけど、外から見ると大差ないのかもしれないな、とも思う。ダンスクラブ規制の件で、クラブミュージックが好きなだけなのにと言う人はこんな気持ちなのかもしれない。内部で自浄作用を働かせよと言われたって、そんなん知らねえよ。だってあいつら関係ねえもん。自浄作用って言うけど、"自"でもなんでもないんだって。同じ趣味でも何でもない。でもそれは外見上わかり得ない。だから被害を防ぐためにはすべて撮影者を疑うしかない。それが合理的判断だろう。つらい。

日刊工業新聞社の記事が酷い

もうこれは酷いとしか言い様がない。

 

headlines.yahoo.co.jp

国内のカジュアル衣料分野で覇を競う、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングとしまむら。2016年4月に発表した両社の決算は、対照的な結果となった。しまむら(16年2月期)は3期ぶりに営業増益となったがファストリ(15年9月―16年2月期)は大幅な減益となり、明暗を分けた (「ユニクロ」と「しまむら」 なぜ業績で明暗が分かれたのか (ニュースイッチ) - Yahoo!ニュース)

 

記事には数字がほとんど出てこないので、これだけ読むとまるでファーストリテイリング(ユニクロ)よりも、しまむらの業績が良いかのような記述。しかし、実際にはファーストリテイリングは'15.9~'16.2月期の連結売上が1兆116億、営業利益は993億円(ファストリ、純利益45%減に下方修正 16年8月期  :日本経済新聞)。一方しまむらの'16年2月期の連結売上が5470億で、営業利益400億(しまむらの16年2月期、営業益9%増の400億円  :日本経済新聞)。規模も期間も違うのでわかりにくいが、これを営業利益率で表せば、ファストリが約9.8%で、しまむらが約7.3%となる。ファストリのほうが利益率が高い! それなのに、利益を上げているファストリのほうが何故か業績が低迷しているかのような書かれ方! なんなのこの記事は。

 

そもそもしまむらは落ち込んでいた業績がようやく上向いたに過ぎない。以下は昨年の記事。

f:id:hungchang:20160505230853p:plain「デフレの勝ち組」とされてきた、低価格のカジュアル衣料大手、しまむらが岐路に立っている。3月30日に発表した2015年2月期の決算は、売上高が前期比2%増の5118億円、営業利益が同12%減の368億円に沈んだ。2014年2月期も約8%減で、2期連続減益は1988年の上場来初だ (岐路に立つしまむら、デフレ勝者の賞味期限 | 週刊東洋経済(ビジネス) | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準)

 

しまむらと比べるのが不適ではあるけど、ファストリの落ち方がすごいことには変わりはない。

f:id:hungchang:20160505232356p:plainユニクロ株暴落。アパレル株を比較すると、業績を比較するのが大事だと改めて知る。

とはいえ、それでもまだしまむらより高い利益率を保っている。むしろファストリの利益水準がどうかしている。ファーストリテイリング恐ろしい。